リヒテンシュタイン展に行ってきました

こんにちは!
Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「ヨーロッパの宝石箱リヒテンシュタイン 侯爵家の至宝展」に行ってきました!

https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/19_liechtenstein/topics/

リヒテンシュタインさんというすごい人が集めていたコレクションです。
何がすごいって、名前がそのままヨーロッパの「リヒテンシュタイン」という国名になっています。


ヨーゼフ・カール・シュティーラー《リヒテンシュタイン侯爵家出身のエスターハージー伯妃ゾフィーの肖像》

すごいカール。

ぶどうの絵かと思いました。音楽室にあるベートヴェンの肖像画でおなじみのシュティーラー作です。


ルーカス・クラーナハ(父)《聖バルバラ》

こちらの作品は、木の板の上に描かれている作品なので、実物は少しカーブしていて感動しました。

本当に木。本当に木の上に描いているんだなぁと。
3つの窓をもつ塔、棕櫚の枝、孔雀の羽根、剣、聖杯、稲妻、本これが聖バルバラの持ち物です。

これがあることによって、この女性が聖バルバラだと判別します。

の花の近くにいるおじいさんの絵があれば、はなさかじいさんだとわかるのと同じです。

ちなみに聖バルバラの持ち物には、聖杯や本などもあります。

ただ、これらは他の人も持っていたりして、押しが弱いので、一番識別しやすいのはです。

この絵は複数のモチーフを入れているので多方面から聖バルバラだと確認できます。

どうして聖バルバラの持ち物が塔なのかは、はなさかじいさんが桜の花の近くにいる理由と同じで、ストーリーに登場する重要なものだからです。

詳しいストーリーは割愛しますが、簡単に言うと「塔に閉じ込められていた」からです。

ラプンツェルみたいな感じです。
可愛いと塔に閉じ込められるのが西洋ではお決まりなのでしょうか。

このように「聖~」という名前の人は、大抵その人のモチーフとなる何かを持って絵に登場しています。

そしてそのモチーフひとつひとつに意味があります。

これを知っているだけで、敬遠しがちな宗教画も楽しむことが出来ます。

宗教画自体が、キリスト教の信仰を広めるために作成しているものです。

当時は文字の読めない人も多かったので、視覚でわかるように作られています。

なので、ストーリーやモチーフを覚えておけば、大体わかりやすく絵の中に登場します。

レオナルドダヴィンチのような謎解きクイズのような絵ではなく、誰が見ても何のことを表しているのかわかりやすく描かれることが多いです。

こちらの絵のように撮影OKコーナーもありました。
ま、撮影しても見返すことってあまりないのですが。
お花の絵や装飾品を推しているからか、マダムみたいな人が多かった印象。

いつかリヒテンシュタインさんのお城いってみたい…!