ラファエロの絶筆「キリストの変容」を超解説!新境地を開いた絵?

こんにちは!

今回は、ラファエロの絶筆《キリストの変容》についてです。

早速見ていきましょう!

キリストの変容

ラファエロ・サンティ《キリストの変容》1516-1520年

上の作品は、ラファエロの絶筆で、枢機卿ジュリオ・デ・メディチからの注文でした。

だいぶ前から絵画制作は弟子たちにほぼ任せていたラファエロが、この作品に関しては、時間を見つけてラファエロ自身が制作していたといわれています。

完成前にラファエロが急死したことから、後に彼の工房が完成させました。

どこまでをラファエロが描いたのかはわかっていません。

これまでにない明暗の鋭い対比と人物の動きなど大胆な構図は、次のバロック画家に影響を与えました。

 

イエスが自分は神であることを使徒らに示した、タボール山でのシーンが描かれています。

浮遊することでドラマティックな効果を上げています。

 

旧約聖書の律法と予言を象徴するモーセとエリアが描かれています。

 

天上の光、そして「これは我が子である」との神の声に驚き、ひれ伏す使徒たちが描かれています。

 

悪魔に取り憑かれた少年(癇癪とされる)が発作を起こしています。

この後、イエスは少年を治療します。