こんにちは!
今回は、ルドンの《キュクロプス》を解説します。
早速見ていきましょう!
キュクロプス
オディロン・ルドン《キュクロプス》1914年
《キュクロプス》は、神話が大好きだったルドンが描いた、ギリシャ神話の一場面です。
キュクロプス
キュクプロスは、ギリシャ神話に登場する、卓越した鍛冶技術を持つ一つ目の巨人です。
「キュクプロス」は「円い目」を意味するギリシャ語からきています。
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英語読みで「サイクロプス」、マーベル『X-MEN』のリーダー、サイクロップスの名前の由来は、目から出るビームを制御するためにつけたバイザーが一つ目に見えることからきています。
キュクプロスは、ある1人の巨人の名前ではなく、ウラノスの子どもたちの総称です。
単眼の醜い巨人だったため、父親に疎まれ、長く地底に閉じ込められていたところをゼウスに救われます。
優れた鍛冶師となった彼らは、ゼウスの武器となる雷電をお礼として作りました。
激しい片思い
今回の主人公は、キュクロプスのなかのひとり、ポリュペモスです。
彼はアイトナー火山の洞窟に住んでいましたが、たまたま海のニンフ、ガラテア(乳白色の肌をもつ者という意味の精霊)を見かけ、激しい片思いをします。
色白で美しいガラテアには、人間の恋人アキスがいたので、ポリュペモスのことは全く相手にしませんでした。
それでもポリュペモスは彼女に恋い焦がれ、つきまとわずにはいられませんでした。
この絵では、ポリュペモスが眠るガラテアを物陰からじっと見つめているようにも、ポリュペモスからガラテアが隠れているようにも見えます。
悲劇が起こる
ある日、ポリュペモスは、海辺でガラテアがアキスと戯れているのを見かけ、発作的な怒りにかられて大岩を投げつけます。
ガラテアは海へ逃げましたが、アキスは岩の下敷きになって死んでしまいました。
目
キュクロプスの目を拡大すると…ちゃんと瞳孔が描かれています。開き気味…。