こんにちは!
今回は、箱根のポーラ美術館で開催中の「ポーラ美術館開館20周年記念展 ピカソ 青の時代を超えて」に行ってきました。
目次
ピカソ 青の時代を超えて
チケット&クーポン情報
大人1,800円、大学・高校生1,300円、中学生以下無料です。
前売りは200円引きです。
そしてなんと!9月17日〜9月30日は24歳以下無料です!!
「青の時代」前後のピカソと同年代の方に、作品を直に鑑賞し、作家の人生に触れてほしいという思いからなんだそう!詳しくはこちら
チケットの詳細はこちら
ロッカー
1階にあります。
音声ガイド
通常ポーラ美術館で貸し出している音声ガイドは、コロナの影響で中止しています。
その代わりに、ポッドキャストとQRコードを読み込んで自分のスマホで聞く音声ガイドがあります。
どちらも無料で、チョコプラの2人と学芸員さんの解説を聞くことができます。
詳細はこちら
写真撮影
一部写真撮影OKです。
OKな作品の近くや展示室の入り口には撮影OKのカメラのマークがついています。
体感的には半分以上の作品は撮影できたような気がします。
撮影可能な作品は下で写真を貼り付けているので、どんな作品がOKなのか参考にしてください。
混雑
初日の土曜日の午前中に行きました。
時間が経つに連れてどんどん人が増えていきましたが、東京の大きな展覧会の混雑と比べたら空いている方です。
館内も広く、絵も間隔を開けて展示しているので人が多くてもそこまで気になることはありませんでした。
9月末まで24歳以下は無料なので、いつもよりは混みそうな感じはしました。
ずっと同じ絵の近くにいるとわかるのですが、人の波があり、1つの絵の前に10人くらいいたかと思えば2、3分後には誰もいない…ということも多々あったので、少し待てばどの絵も近くでゆっくり鑑賞できます。
ピカソ 青の時代を超えて 構成
青の時代ってなに?
ピカソは、その生涯の中で作風がコロコロと変わっていきました。
「青の時代」というのはそのなかでも初期の作風です。
時期は、1901年、20歳のときから約3年です
「青の時代」と呼ばれるのは、その期間に描かれた絵が青いからです。
きっかけは友人の死、嘆き悲しみ、絶望したピカソは青い絵をたくさん描きました。
人間の生と死を、人間の内面を描き出すかのような作品を制作しました。
青を選んだ理由は、暗い重いテーマを描いたから自然とそうなった、バルセロナで流行っていた色だったから、ピカソは夜に制作するスタイルだったので、夜になると色がなくなるから、それを現実的に描いた等、様々な説があるそう。
プロローグ. 1900年の街角―バルセロナからパリへ
パブロ・ピカソ《自画像》1896年
上の絵は、ピカソが15歳頃描いた自画像です。
ピカソが10代を過ごしたバルセロナでは、スペインでいち早く近代化が進み、パリの影響を受けた新しい美術が盛り上がっていました。
この絵も、印象派風の筆遣いで描かれています。
I. 青の時代―はじまりの絵画、塗重ねられた軌跡
《酒場の二人の女》1902年
ピカソは19歳のとき、初めてパリを訪れ、その後約4年間パリとバルセロナを行ったり来たりしていました。
ピカソはそれまで制作したカンヴァスを何度も塗り替えて模索しながら作品を制作しました。
《酒場の二人の女》赤外線反射イメージング分光法で得 られた画像 © John Delaney, National Gallery of Art, Washington, 2022.
酒場にいる娼婦を描いた上の絵は、近年の科学調査によって、かつてうずくまる母子像が描かれていたことが判明しています。
《海辺の母子像》1902年
こちらは撮影OKでした!
この赤い花の意味は諸説あるそうで、花を持った女性が描かれた梅毒の治療院の宣伝ポスターが元ネタで、娼婦、性病のイメージが重ねられている説や、子供を抱えた女性を聖母マリアに見立て、この花は聖なるものの象徴だと解釈する説などなど。
赤外線反射イメージング分光法を使った調査により、上の絵の表面にパリの日刊紙『ル・ジュルナル』(1902年1月18日付)の紙面の文字が見つかりました。
《海辺の母子像》(部分) 赤外線反射イメージング分光 法による画像 © John Delaney, National Gallery of Art, Washington, 2018
これによって本作品はパリで制作され、絵具が乾ききらないうちに新聞紙で表面を覆われてバルセロナに持ち帰られたことがわかりました。
《鼻眼鏡をかけたサバルテスの肖像》1901年
バルセロナ・ピカソ美術館とワシントン・ナショナル・ギャラリーの研究者との共同調査により、上の絵の画面にも、同じ日付の新聞紙の文字が残されていることが判明し、この2点は同じ足取りをたどった作品であることが判明しました。
上の絵の襟部分を単眼鏡でじ〜っと見ていると、なんとなく文字のようなものがあるような気がしました。笑
《青いグラス》1903年頃
《青いグラス》 赤外線反射画像 © Museu Picasso Barcelona / Photographic Reproduction: IFAC-CNR, 2019
《スープ》1903年
II. キュビスム―造形の探究へ
《裸婦》1909年
ピカソは23歳のとき、パリに定住し、ブラックとキュビスムを生み出しました。
最初は上の絵のような、人物を鉱物の結晶体のように描いたりと、形にこだわっていました。
《葡萄の帽子の女》1913年
31歳以降、平面の重なりやモチーフの組み替えによって、静物から人物へと主題を変え、意味を変容させるような作品を制作しました。
III. 古典への回帰と身体の変容
第3章は写真撮影OKでした。
ピカソの息子パウロの絵です。
キュビスムから、また上のような古典的(つまりよくある絵)な絵も描くようになりました。
《マリー゠テレーズの肖像》1937年
マリー゠テレーズはピカソの愛人で、彼より29歳年下です…!
キュビスム的な絵は継続して描き続けました。
IV. 南のアトリエ—超えゆく絵画
第4章も撮影OKでした。
《ラ・ガループの海水浴場》1955年
こちらは「青の時代」ではなく、74歳のときの作品です。
この作品の近くに、ピカソがこの絵をどう試行錯誤して完成させたのかの映像があって、これがかなり面白いので必見です。
カフェ&レストラン
2つあります。
レストラン「アレイ」では、企画展コラボメニューなどを楽しむことができます。
カフェ「チューン」は、ケーキや軽食などを楽しむことができます。
今回は、カフェで抹茶シフォンケーキとピカソ展コラボドリンクをチョイス。
《海辺の母子像》1902年
ドリンクは、上の絵をイメージしていて、味はトロピカルで美味しかったです。
抹茶シフォンも美味しかったなぁ…。
ホットサンドも、とろーりチーズとハムとベーコン、トマトとレタスが入っていて美味しい。
ミュージアムショップ
ポストカード、マグカップ、お菓子、複製絵画など様々なものがあります。
今回はピカソ展とは関係ないポストカードしか買わなかったので、前回購入時の写真を載せています。
ピカソ展グッズとしては、図録、Tシャツ、バッグ、チョコなどがありました。
今行くと、来年の輸入アートカレンダー(ゴッホやマグリットなどなど)もあります!
厚みのあるかわいいマグネット、とってもおすすめです。ピカソ展用の絵柄も売っていました。
さらにこの紙袋、、、ただの紙袋ではありません。
なんと内側にマティスの絵が印刷してあります!
最高に可愛い…!!
有料のショッパーは全3種類、大中小(50、100、150円)とあり、小がこのマティス、中は美術館周辺の森の風景写真、大はモネの《睡蓮》がプリントされています。
以前購入したモネの睡蓮のカップ&ソーサー、とてもかわいくて使いやすくて食洗機もOKなのでおすすめです!
早く他の絵柄も出ないかな〜。
ピカソ 青の時代を超えて 概要
会期:2022年9月17日〜2023年1月15日
会場:ポーラ美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
電話番号:0460-84-2111
開館時間:9:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休
料金:一般 1800円 / 65歳以上 1600円 / 大学・高校生 1300円 / 中学生以下無料 ※9月17日〜9月30日は24歳以下無料招待