こんにちは!
上野の国立西洋美術館で開催中の「国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」展に行ってきました。
目次
自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで
1年半の休館を経て、リニューアルした新しい国立西洋美術館での展覧会です!
横から見ると、なんと色が変わります!
チケットの価格と入手方法
日時指定制です。
一般2,000円、大学生1,200円、高校生800円です。
詳しくはこちら
ロッカー
入り口入って右のロッカーに預けるのがおすすめです。
展示室の前(下の階)にもロッカーがあります。
音声ガイド
声優の駒田航さん×世界的ピアニスト福間洸太朗さんのスペシャル・コラボの音声ガイドを借りることができます。
600円です。
アプリ版は730円、会場に行く前から聴くことができて、9月末まで何度でも聴けます。
詳細はこちら
写真撮影
一部の作品を除いて撮影OKです。
混雑
初日、土曜日の朝イチの回で行きました。
15分くらい前に着きましたが、かなりの人が並んでいてびっくり…。
入場規制しながらの入場でした。
会場は大混雑だったので、人が少ない後ろの方から見ました。
これは毎回おすすめしている快適な鑑賞のコツです。
11時頃には大混雑が混雑くらいには落ち着いていたので、時間帯やタイミングによって変わりそうです。
自然と人のダイアローグ 構成
対話(ダイアローグ)と展覧会名についているだけあって、同じテーマを別の画家が描いたらどうなるのかという展示が多く、見せ方としてとても面白いなと思いました。
I章 空を流れる時間
モネが外で絵を描くきっかけをつくったブーダンの《トルーヴィルの浜》から展覧会が始まります。
《雲の習作》というタイトルなのですが、誰の作品だと思いますか?
なんとモネです。
モネと言われないとわからないようなモネの絵…。
マネは《嵐の海》を、
モネ《波立つプールヴィルの海》を描いています。
こちらはピサロの《ルーヴシエンヌの冬景色》、
そして隣にはモネ《雪のアルジャントゥイユ》が飾られています。
モネの《セーヌ河の朝》を見ながら、最近行ったばかりの直島での風景を思い出しました。
モネの《ルーアン大聖堂のファサード(朝霧)》、こちらは連作で33点描いた中の一枚です。
モネの《ウォータールー橋、ロンドン》と、
《チャーリング・クロス橋、ロンドン》が飾られています。
淡い…淡すぎて100年後には色が消えてしまうのではと心配したくなる。
コローの《森の外れの騎手》、コローは本当に森が好きね…。
等身大くらいあるマネ の《ブラン氏の肖像》です。
マックス・リーバーマンの《ラーレンスの通学路》
ルノワール《オリーヴ園》と、
《風景の中の三人》、どちらもほわほわしていてかわいい。
モネ《舟遊び》とリヒター《雲》、2つを対比させているの良い…。
この絵は国立西洋美術館の常展で何度も何度も見ているはずなのに、リヒターの作品と対比させるだけで、見え方が違ってくるのが面白い。
ゲルハルト・リヒター《雲》1970年
写真を元に油彩で描いた作品です。
今回、この作品を見るのを楽しみにしていました。
予想以上に大きな作品でした。
6月7日からのリヒター展も楽しみ…。
II章 「彼方」への旅
フリードリヒの《夕日の前に立つ女性》、こちらは思ったよりも小さな作品でした。
フリードリヒの絵ってあまり日本の展覧会で見ない気がするのでレア…。
こういうちょっと不思議で物語性を感じるフリードリヒの絵大好き。
ヨハン・クリスティアン・クラウゼン・ダールの《ピルニッツ城の眺め》、窓のない部屋にこの絵があったら面白そう。
カール・フリードリヒ・シンケルの《ピヘルスヴェルダー近郊の風景》
クールベの《波》シリーズも大好き。
水平線をそろえて展示してあるのも良い。
シャセリオーの《アクタイオンに驚くディアナ》、月と狩猟の女神ディアナを驚かせてしまった世界一間の悪い男アクタイオン。
その後、彼に何が起こるのかは絵の中に…。
モローの《聖なる象(ペリ)》
ゾウの前にいろんなことが気になる絵です。
こちらもモローの《聖チェチリア》です。
ルドンのリトグラフ祭り。
ルドンは結婚前まではこういった黒くて不気味な絵ばかり描いていました。
なんかベティちゃんみたい。
こちらもルドンの《目を閉じて》です。
ルドン《雲を狙うケンタウロス》、美術館前にある像を思い出させるポーズ。
ポール・ランソンの《ジギタリス》、グッズ売り場にこの絵のパッケージでジキリタスの種が売っていたの面白くて好き。
ゴーギャンの《扇を持つ娘》と《海辺に立つブルターニュの少女たち》。
ゴーギャンといえばロリコン…。
こちらもゴーギャン《『ノア・ノア』よりマナオ・トゥパパウ(死霊が見ている)》です。
コリントの《樫の木》、
ロールフスの《森の中》です。
III章 光の建築
セザンヌの《ポントワーズの橋と堰》です。
セザンヌの《ベルヴュの館と鳩小屋》、黄色の壁が良い感じ。
ホドラーの《モンタナ湖から眺めたヴァイスホルン》、画像で見るよりもすごくきれい。
雲の紫色が素敵。
アクセリ・ガッレン゠カッレラの《ケイテレ湖》、水面の描き方が面白い〜。
テオ・ファン・レイセルベルへの《ブローニュ=シュル=メールの月光》、少し離れて見ると月の光が強く感じられます。
シニャックの《サン=トロペの港》、大好きな絵の1枚です。
こちらもシニャックの《ポン・デ・ザール橋》です。
シニャックのモザイクタイルのような塗り方がかわいい。
モンドリアンの《コンポジションX》です。
カンディンスキーの『小さな世界』シリーズです。
クレーの《月の出(サン=ジェルマン界隈)》、なんとも言えぬ可愛さ…。
IV章 天と地のあいだ、循環する時間
ドニの《踊る女たち》とモネの《陽を浴びるポプラ並木》です。
ルノワールの《木かげ》です。
ゴッホの《刈り入れ(刈り入れをする人のいるサン=ポール病院裏の麦畑)》、初来日の作品です!
ゴッホが精神的に病んでいたときの作品です。
麦を刈る人物に「死」を、刈られる麦のなかに「人間」のイメージが重ねられています。
ブールデルの《友愛の鳩》です。
ゴッホの《ばら》です。
モネの《黄色いアイリス》です。
モネの《睡蓮》です。
何度見ても国立西洋美術館の睡蓮は良い…本当にキレイ。
モネは250点以上睡蓮の絵を残していますが、その中でもこの絵は上位に入る美しさではと個人的には思っています。
モネの睡蓮の向かいに、エンネ・ビアマンの《睡蓮》がありました。
ミュージアムショップ
図録、ポストカード、マスキングテープ、クリアブックマーカー、シュタイフベア、睡蓮のBOXに入ったグミ、泉谷オリジナルクッキーが入ったシニャック柄のBOXなどがありました。
カフェ&レストラン
「CAFE すいれん」があります。
今回は、ビーフカレーをいただきました。おいしかったです。
ガラス張りで、晴れでも雨でも綺麗な景色が楽しめます。
自然と人のダイアローグ 概要
会期:2022年6月4日(土)〜9月11日(日)
会場:国立西洋美術館
住所:東京都台東区上野公園7-7
開館時間:9:30~17:30(金・土曜日は20:00まで)
休館日:月曜日(7月18日(月・祝)、8月15日(月)は開館)、7月19日(火)
観覧料:一般 2,000円、大学生 1,200円、高校生 800円
※中学生以下、心身障害者および付添者1名は無料(入館時に学生証または年齢の確認できるもの、障害者手帳を提示)