こんにちは!
今回は、東京ディズニーランドのアトラクション『美女と野獣 魔法のものがたり』に登場する絵画を紹介します。
早速見ていきましょう!
美女と野獣 魔法のものがたり
アトラクションに乗るまでに、城内をぐるっと回ることになるのですが、壁にはたくさんの絵画が飾られています。
これらはなんと全て実在する絵なんです!
早速見ていきましょう!
お城の中のこの部屋には…
ヨハン・ハインリッヒ・ミュンツ《古典的な風景》1747-1798年
そもそも『美女と野獣』はディズニー完全オリジナルのストーリーではなくて、元となった小説『美女と野獣』があります。
最初に書いたのはヴィルヌーヴ夫人で1740年に出版されていますが、これがそれほど面白くないうえにめちゃくちゃ長い…
そこでヴィルヌーヴ版を大幅に短縮し(全体のボリュームは1/9に)、大人向けから童謡として再構成し、万人受けする内容にストーリーを変更して、1756年に出版したのがボーモン夫人です。
このボーモン版がディズニーの『美女と野獣』の元になったお話です。
18世紀に書かれた小説のため、物語の舞台となった年代もおそらくその辺りだと考えられます。
そのため、お城の中に飾られている絵も同じくらいの年代の絵が多いです。
《王の歴史、ブルージュ運河のタペストリー》
このタペストリーは、フランスの太陽王ルイ14世の歴史を描いた14のタペストリーの中の1つです。
ルイ14世といえば、「歯は全ての病気の温床である」という説に基づき、全ての歯を抜歯したことでも有名です。
もちろん当時は麻酔も無く、抜歯後は真っ赤に焼けた鉄棒で歯茎を焼いて消毒したそう。どんな拷問…。
そのおかげなのか、ルイ14世は76歳まで長生きしているので、効果はあったのかもしれません。笑
トマス・コール《ヴォクリューズの噴水》1841年
《ベリー公の午後》
愛の月5月を描いたタペストリーです。
超お金持ちのベリー公が作らせた世界で1番高価な本には、この絵のような感じで月ごとの絵が描かれていました。
ヤン・ファン・オズ《石の棚の上にあるバラ、ポピー、その他の花、彫刻が施された花瓶、果物、ネズミ、鳥の巣》
18世紀のフランスでは、ロココブームで、こういった華やかな花の絵や、後ほど出てくるような軽やかなふわふわとした絵がとても流行っていました。
そのため、野獣になる前の王子(もしくは両親)も、そういった絵を好み、収集していたのでしょう。
全体的にそこまで有名な画家の絵が無いことがまたリアルだなぁと思いました。
ヤン・フランス・ファン・ダール《フラワーピース》1811年
ジャン=バティスト・モノワイエ《花束》17世紀
ヤン・ファン・オズ《花瓶の中のバラ、牡丹、オーリキュラ、フリティラリア》1770年頃
ヤン・フランス・ファン・ダール《大理石のコンソールテーブルの上にある花瓶の花》1816年
ニコラ・ランクレ《狩りの食事》1725年頃
ジャン・オノレ・フラゴナール《ホットコックルズのゲーム》1775-1780年
ホットコックルズのゲームというのは、1人の人が誰かの膝に頭を置き、誰に叩かれたのかを当てるゲームです。
男性ならキレイな女性の膝に顔を置ける絶好のチャンス(逆も然り)でした。
アホらしい…と思うかもしれませんが、これが当時のフランス貴族に大ヒットしていたお遊びでした。
ジャン=バティスト・パテル《雅宴画》1730年
ジャン=バティスト・パテル《ぶらんこ》
ヨハン・ゲオルク・プラッツァー《宮廷内のダンスシーン》1731-1734年
ジャン=バティスト・パテル《ブドウの収穫期のフェット・シャンペトル》
フェット・シャンペトルというのは、戸外で行われる社交パーティのことです。
A.テルサー《マリー・アントワネットの歴史のレッスン》
フィリップ・メルシェ《フレデリック・プリンス・オブ・ウェールズと彼の姉妹(音楽パーティー)》1733年
ジャン=バティスト・パテル《ダンス》1730年頃
プレショー前に待つ部屋にはタペストリーがずらり。
《アーサー王の伝説のタペストリー》
アーサー王の物語は知らなくても、彼の名前は知っている人が多いのではないでしょうか。
現在の映画や漫画などにも、アーサー王の物語が元ネタになっているものは多々あります。
作り話の主人公かと思いきや、実在したかもしれないともいわれている人物です。(とはいえ、イエス・キリストと同じで、確実に実在したともしてないとも言い切れないそう)
現在コロナの影響でだとは思いますが、混雑時外では待つけれども、室内での密を避けるため、城内ではほとんど並ばないようになっています。
そのため、城内の写真をゆっくり撮ることができず、3回アトラクションに乗ることで、なんとかこれだけの写真を撮ることに成功しました…!
まだまだ城内には絵画やタペストリーが飾られていたので、次回は今回撮れなかった分を撮りたいなぁ〜と思っています。