異端の奇才 ビアズリー展の感想と完全ガイド!混雑状況や購入グッズを紹介!

こんにちは!

三菱一号間美術館で開催中の「異端の奇才——ビアズリー」展に行ってきました。

異端の奇才——ビアズリー

19世紀末イギリス芸術の“異端の奇才”をたどる大回顧展

2025年2月15日(土)から5月11日(日)まで、東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催される「異端の奇才——ビアズリー」は、19世紀末に活躍し、わずか25歳で生涯を終えながらも強烈な印象を残したイギリスの画家、オーブリー・ビアズリーの大規模回顧展です。

ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)全面協力のもと、世界有数のビアズリーコレクションから150点を含む計約220点の作品が一堂に会します。

チケットの価格と入手方法

一般 2,300円、大学生 1,300円、高校生 1,000円、小・中学生 無料です。

詳しくはこちら

ロッカー

入り口付近や受付右側などにロッカーがあります。

音声ガイド

ありません。

写真撮影

一部のエリアのみ写真撮影OK、他は不可です。

下で紹介しています。

混雑

日曜日の朝イチで行きました。前日初日の土曜日は開館10分前に着いて入場に30分かかったという口コミがあったので、30分前に並びました。すでに前には9人くらい並んでいました。

15分前に並ぶ人がどっと増えました。

開館10分前には40人くらい並んでいて、どんどん増えていきました。

開館してパーッと1周しましたが最初は空いていてとても見やすかったです。

ビアズリーの作品は基本的に小さくて細かい絵なので混んでしまうとかなり鑑賞しづらいと思います。

10時30分くらいに最初のエリアに戻ってきたら混んでいて鑑賞するのは結構難しそうな感じでした。とはいえ人の波があるので待てば見えます。

個人的おすすめの鑑賞方法

作品数が多く、全部をしっかり見て回ったらかなり疲れてしまうかも?ということで作品の横にあるキャプションに「ペン、インク」と書いてあるものを重点的に鑑賞するのが個人的にはおすすめ!これがビアズリーが実際に描いた絵です。

原画はそこまでの数なかったように思います。

ラインブロックやリトグラフは量産された中の1枚なので、折角展覧会へ来たなら直筆の作品をじっくり見てみては?

異端の奇才——ビアズリー みどころ

若くして世を去った“異端の奇才”

オーブリー・ビアズリー 《クライマックス》 1893年

1872年に生まれたオーブリー・ビアズリーは、精密な線描と大胆な白黒のコントラストが生む独特の画風で知られます。

オスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』をはじめ、多数の文学作品の挿絵を手がけ、その妖艶かつ鮮烈なイメージで当時の芸術界を驚かせました。

オーブリー・ビアズリー《「ジークフリート」第2幕》1892年

社交界で成功を収めても公的な画壇や流派に属さず、昼でも分厚いカーテンを閉めきった部屋でろうそくの灯りを頼りに創作するなど、極めて個性的な制作スタイルを貫きましたが、25歳という若さでこの世を去ります。

それでも、生涯で1,000点以上もの作品を残したといわれています。

初期から晩年まで、多彩な作品が集結

本展は、ビアズリー芸術の全貌を紹介する絶好の機会となります。

オーブリー・ビアズリー《アーサー王は、唸る怪獣に出会う》1893年

代表作・挿絵作品

  • トマス・マロリー著『アーサー王の死』
  • オスカー・ワイルド著『サロメ』
  • 後期の傑作、テオフィル・ゴーティエ著『モーパン嬢』など
オーブリー・ビアズリー《アヴェニュー劇場公演の宣伝ポスター》1894年

直筆の素描や彩色ポスター
これまであまり目にする機会が少ない貴重な資料も展示。

オーブリー・ビアズリー《「キーノーツ叢書」の宣伝ポスター》、1893年(原画)、1966年(復刊)
オーブリー・ビアズリー《孔雀の裳裾》1893年(原画)、1907年(印刷)

主要出展作

  • 《クライマックス》や《孔雀の裳裾》など、『サロメ』関連の有名挿絵
  • 初期の傑作《「ジークフリート」第2幕》
  • 《アーサー王は、唸る怪獣に出会う》などの物語性豊かな一連の挿絵
  • 晩年の《猿を連れた婦人》

これらの作品を通じて、ビアズリーの創作の歩みを初期から晩年までたどることができます。

オーブリー・ビアズリー《サロメの化粧Ⅱ》1893年(原画)、1907年(印刷)
オーブリー・ビアズリー《詩人の残骸》1892年
オーブリー・ビアズリー《猿を連れた婦人》1897年

サロメがもたらす妖美なる世界

ギュスターヴ・モロー《牢獄のサロメ》1873-76年頃

ビアズリーの代表的な挿絵作品として名高い『サロメ』。

これは新約聖書の物語を題材にしたオスカー・ワイルドの戯曲をもとにしており、サロメが洗礼者ヨカナーンの首を求める衝撃的な場面で知られています。

19世紀末から20世紀初頭にかけては、ギュスターヴ・モローやチャールズ・リケッツなど、さまざまな芸術家がサロメをテーマに作品を制作しましたが、本展ではそうした同時代の作品も併せて紹介。

ワイルドが描こうとしたサロメ像に迫るとともに、20世紀の舞台芸術におけるサロメの解釈にも光が当てられています。

オーブリー・ビアズリー《愛の鏡》1895年

ビアズリーの革新的なビジョンと、サロメという題材の多面性を堪能できる特別展。25歳で早逝した“異端の奇才”が紡ぎ出した妖美なる世界を、ぜひ会場で体感してみてはいかがでしょうか。

写真撮影OKコーナー

展示の途中で撮影OKコーナーが出てきます。ですが、ここで撮影できる作品の中に原画はありません。残念〜。

ミュージアムショップ

今回はビアズリー展コラボのティーポンド3種類を購入しました!

アールグレイロイヤルミルク、ダージリンハーベスト、イングリッシュブレックファーストティーです。

ティーポンドの紅茶は本当においしいのでおすすめです!

ショップには図録やポストカード、クリアファイル、ボールペン、マスキングテープ、トートバッグ、サーモボトル、マグカップ、クッキーボックス、TEAPONDの紅茶、アクリルキーホルダー、大判ハンカチ、ポスターなどがありました。

初日はショップの会計に30分待ったりした時間もあったようですが、11時過ぎくらいにショップに入りましたがレジはタイミングによって数人並ぶ程度で空いていました。

カフェ&レストラン

「Café 1894」があります。

明治期(1894年)に銀行営業室として利用された空間を復元したミュージアムカフェ・バーで、とってもおしゃれです。

展覧会コラボメニューもあります。

異端の奇才——ビアズリー 概要

会期:2025年2月15日(土)~5月11日(日)
会場:三菱一号館美術館
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2
開館時間:10:00〜18:00
※祝日を除く金曜日、会期最終週平日、第2水曜日、4月5日(土)は20:00閉館
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(2月24日(月・振)、3月31日(月)、4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館)
※2月24日(月・振)、3月31日(月)、4月28日(月)はトークフリーデー