ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会展の感想と完全ガイド

こんにちは!

六本木の森美術館で開催中の「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」展に行ってきました。

ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会

チケットの価格と入手方法

日時指定制です。平日、休日、当日窓口購入、オンライン予約かで値段が変わります。

土日祝オンライン予約の場合が、

一般2,000円、高・大学生1,400円、4歳〜中学生800円です。

詳しくはこちら

ロッカー

展覧会入場口の近くに100円返却式ロッカーがあります。

音声ガイド

スマホのウェブアプリで聞く500円の音声ガイドがあります。

写真撮影

一部の作品を除き、写真・動画撮影(1分以内)OKです。

撮影不可な作品にはマークが付いています。

混雑

土曜日の朝イチ10:00の回で行きましたが空いていました。

会期始まったばかりなのにこんなに空いてると心配になってしまう…。

13時くらいまでいました。時間とともに少しずつ人は増えていきましたが、それでも都内の大きな展覧会にしてはあまりにも空いている…。展示は面白いのでもっと混んでもいいと思うのだけど。

ワールド・クラスルーム展 構成

1. 国語

※会場内の写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 – 非営利 – 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。

「国語」のセクションでは、言葉や言語をテーマにした作品、文学や詩の要素を含む作品が展示されています。

上のイー・イランの《ダンシング・クイーン》という作品、ABBAやレディー・ガガの曲の歌詞が織り込まれた作品です。これを見ながら口パクで歌っている人がいてとてもよかった。

2. 社会

「社会」のセクションでは、世界各地の歴史、政治、地理、経済、アイデンティティに関わる課題を取りあげた作品が展示されています。

招き猫かわいい。

アイ・ウェイウェイの本当に昔の壺にコカコーラって書いちゃった作品、あまりにも思い切りがよすぎて笑った。

この2つの写真、一見普通のきれいな風景写真に見えるけど、何を撮った作品なのか知ると見え方が全く変わる。

こちらも同じ感じ。ぱっと見は風景写真なのだけど、実は被災地を撮影したもの。

日本のお化け屋敷のような雰囲気のエリア。

のれんをくぐると映像作品があります。

なんで陶器の頭が取れているのは実際に映像を見てもらうとして、

横にその取れた頭が飾ってあるの面白すぎる。

あなたのお店の看板を書くから今ある看板をちょうだい!したものたち。

3. 哲学

「哲学」のセクションでは、生きることや世界の真理、普遍性などについて考えさせられる作品が展示されています。

豆腐のお経…。

宮島達男氏のLEDのカウンター作品も大好き。この前イッセイミヤケとコラボしていた服かわいかったな。

李禹煥氏の作品は本当にかわいい。今回もなんてかわいい石なの。本当にかわいい。尊い…。

奈良さんのこの絵はロスコからの影響とのこと。たしかにこのじんわり感、ロスコっぽい。

クリムト感もある。

4. 算数

「数学」のセクションでは、数学的な概念を作品にしたものが展示されています。

また数学は「時間」にも深く関係しています。

杉本博司氏の数理模型部屋最高〜!

5. 理科

「理科」のセクションでは、物理、生物、化学など、自然科学などを取り入れた作品が展示されています。

ここにピタゴラスイッチのような映像があって大人気でした。笑

宮永愛子氏のナフタリンを使った作品たち。

ナフタリンは常温に置くと気化するという性質があるため、作品は徐々に消えていきます。

しばらくこの部屋にいると…

照明の色が変わって、絵の色も変わります。

蓄光〜!この展示楽しくて何回も見た。

6. 音楽 7. 体育

「音楽」と「体育」は同じ部屋で順番に映像が流れています。来場者は会場にあるQRコードを読み取れば家に帰ってからでも見ることができます。

「音楽」のセクションでは、音や音楽に関連する視覚的な要素をテーマとする作品や、音や音響の意味や仕組みを考えさせるコンセプチュアル・アートの映像作品が流れています。

「体育」のセクションでは、身体的な運動や行動に着目した表現を作品にしたものを見ることができます。

8. 総合

「総合」のセクションでは、ひとつの科目に収まらず、より幅広い領域を横断するような作品やプロジェクトがまとめられています。

ヤコブ・キルケゴールの《永遠の雲》、雲の映像とクラウドのデータを保管するサーバー音を組み合わせた作品。クラウドとクラウド…ダジャレかな?

ミュージアムショップ

図録、ポストカード、トートバッグなどがありました。

私はポストカードと、スター展のときに売っていた李禹煥さんのクリアファイルと直島で買いそびれた李禹煥美術館の図録を買いました。数理模型全種類あったら最高だったのにな…。

カフェ&レストラン

52階に、Cafe THE SUNと、Restaurant THE MOONがあります。

今回は、Cafe THE SUNでトマトクリームパスタを食べました。六本木でこの景色の良さで1,280円でランチできるのはかなりお得感がある。味もおいしかったです。

ワールド・クラスルーム展 概要

会期:2023年4月19日(水)~9月24日(日)
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
TEL:050-5541-8600
開場時間:10:00~22:00(火曜は17:00まで)