こんにちは!
上野の東京都美術館で開催中の「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」に行ってきました。
93作品が来日しています!
目次
チケットの価格と入手方法
事前予約制です。
一般 1,900円、大学生 1,300円、高校生以下無料です。
詳しくはこちら
ロッカー
入り口入って左側にたくさんあります。
音声ガイド
音声ガイドは天海祐希さんです。
料金は600円です。
スマホにアプリをダウンロードする場合は730円です。
写真撮影
写真撮影不可です。
最後にちょっとしたフォトスポットがありました。
観光地に置いてあるやつみたいだな…。
混雑
土曜日の朝イチ、9時30分の回で入りました。
5分10分くらい前から開いていたのか、9:30よりも早く会場に入ることができました。
毎度おなじみ、最初の場所はめちゃくちゃ混んでいたので、少し先へ進み、空いているところから見始めました。
展覧会レポで毎回同じことを書いていますが、初回で入るなら、最初の人が多いところは避けて先へ進むことを強くお勧めします。
快適度が全く違います。
少し進むと人がかなり少なくて、とっても見やすくて最高でした。
2周目になると、もうどこも人人人だらけで結構な混雑ぶり、日常が戻ってきたなぁと思いました。
スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち 構成
展覧会名に「美の巨匠たち」とある通り、ベラスケス、ルーベンス、レンブラントにラファエロ、ドガにモネと超有名画家たちの作品が集まっています!これは本当にすごい!
…なのですが、飛び抜けてこれがすごい!超目玉作品!!!のようなものはなく、巨匠の傑作!とまではいかないけれども素敵な絵だね…という作品の集まりでした。
Prologueスコットランド国立美術館
ジェームズ・バレル・スミス《エディンバラ、プリンシズ・ストリート・ガーデンズとスコットランド国立美術館の眺め》1885年
世界遺産に登録されている街エディンバラにある、スコットランド国立美術館とエディンバラ城が描かれています。
アーサー・エルウェル・モファット《スコットランド国立美術館の内部》1885年
今も美術館の中の壁は赤色です。
Chapter1ルネサンス
アンドレア・デル・ヴェロッキオ(帰属)《幼児キリストを礼拝する聖母(「ラスキンの聖母」)》1470年頃
19世紀の有名な批評家ラスキンが所有していたことから「ラスキンの聖母」とも呼ばれています。
ラスキンは、ラファエル前派や当時前衛的すぎて不評だったターナーを擁護し、ホイッスラーの作品を酷評して訴えられたことでも有名です。
ラファエロ・サンツィオ《「魚の聖母」のための習作》1512-14年頃
ラファエロの↓の作品の習作です。
ラファエロ・サンツィオ《魚の聖母》1513-1514年
魚を持ったトビアと大天使ラファエル、聖ヒエロニムスとラインが聖母子を取り囲んでいます。
こちらの絵はプラド美術館所蔵でこの展覧会には来ていません。
パリス・ボルドーネ《化粧をするヴェネツィア女性たち》1550年頃
エル・グレコ《祝福するキリスト(「世界の救い主」)》1600年頃
右手を挙げて祝福のポーズをとり、世界を表す水晶の球体の上に左手を置くキリストの半身像で「サルバトール・ムンディ(救世主としてのキリスト)」と呼ばれる図像です。
Chapter2バロック
レンブラント・ファン・レイン《ベッドの中の女性》1647年
『旧約聖書』「トビト記」から、結婚初夜に新郎を7度悪魔に殺されたサラが、新たな夫トビアと悪魔の戦いを見守る場面と考えられていますが、正確には何のシーンを描いた絵なのかよくわかっていません。
ペーテル・パウル・ルーベンス《頭部習作(聖アンブロジウス)》1618年頃
工房で制作する大祭壇画のための油彩習作として描いた作品です。
ディエゴ・ベラスケス《卵を料理する老婆》1618年
なんとこの絵、ベラスケスが10代のときに描いた作品です…!まさに天才。
台所や酒場の情景を描いたボデゴン(厨房画)です。
老婆が卵を油で熱しています。
アンソニー・ヴァン・ダイク《アンブロージョ・スピノーラ侯爵(1569-1630)の肖像》1627年
ヴァン・ダイクはルーベンスの弟子で、イングランドの宮廷画家として活躍しました。
レノルズなど後の英国肖像画に絶大な影響を与えています。
Chapter3グランド・ツアーの時代
フランソワ・ブーシェ《田園の情景》左から:「愛すべきパストラル」 / 「田舎風の贈物」 / 「眠る女庭師」 左から:1762年 / 1761年 / 1762年
ブーシェの晩年の作品です。
何の脅威も感じさせない豊かな自然の中で、羊飼いや庭師たちが若い女性に花を贈って誘惑しています。
トマス・ゲインズバラ《ノーマン・コートのセリーナ・シスルスウェイトの肖像》1778年頃
ゲインズバラは、ヴァン・ダイクの影響を受け、肖像画・風景画で活躍しました。
レノルズとはライバルであり、互いに尊敬しあう関係でした。
ジョシュア・レノルズ《ウォルドグレイヴ家の貴婦人たち》1780-81年
レノルズはロイヤル・アカデミーの初代会長でした。
三人の女性が並ぶ構図は「三美神」という伝統的な主題を想起させ、歴史画の様式を取り入れて肖像画の地位を高めようとしたレノルズを象徴する作品です。
フランチェスコ・グアルディ《ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂》1770年頃
ヴェネツィア旅行者への観光土産として描かれた名所画のひとつです。
Chapter419世紀の開拓者たち
フランシス・グラント《アン・エミリー・ソフィア・グラント(“デイジー”・グラント)、ウィリアム・マーカム夫人(1836-1880)》1857年
結婚直前の娘を描いた作品です。
ジョン・コンスタブル《デダムの谷》1828年
コンスタブルが、生まれ故郷サフォークのお気に入りの田園風景を描いた作品です。
曇った空の見事な表現など、随所に自然観察の成果が表れ、画家自身が「おそらく私の最高傑作」と評したとおりの名作です。
ジョン・エヴァレット・ミレイ《「古来比類なき甘美な瞳」》1881年
モデルは子役俳優のベアトリス・バックストンです。
タイトルは、女性詩人エリザベス・バレット・ブラウニングの詩から引用したものです。
ミレイはラファエル前派の一員で、最初らへんで登場した「ラスキンの聖母」のラスキンから経済的な援助を受けていました。
それなのに、ミレイはラスキンの妻をなんと横取りしてしまいます…。
ジャン=バティスト・カミーユ・コロー《ラ・フェルテ=スー=ジュアール近郊の思い出(朝)》1865-70年頃
ジョルジュ・スーラ《「アニエールの水浴」のための習作》1883年頃
クロード・モネ《エプト川沿いのポプラ並木》1891年
ピエール=オーギュスト・ルノワール《子どもに乳を飲ませる女性》1893-94年
後に有名な映画監督となる次男ジャンと、乳母のガブリエル・ルナールをモデルに描いています。
ポール・ゴーガン《三人のタヒチ人》1899年
Epilogueエピローグ
フレデリック・エドウィン・チャーチ《アメリカ側から見たナイアガラの滝》1867年
この絵、画像ではわかりませんが、かなり大きくて迫力がすごかったです。
ミュージアムショップ
図録やポストカード、マグネット、ミラー、クッキーなど様々なグッズがありました。
これは個人的な意見ですが、今回の展覧会はあまりグッズ映えする作品がなく、微妙だな…と思ってしまいました。珍しく何も買わずに帰りました…。
ブーシェの3連画縦長ポストカードとか作って欲しかったなぁ…。
ぐでたま、コウペンちゃん、ビームス×ルミンズコラボグッズなどもありました。
11:30くらいだったと思いますが、レジは結構混んでいました。
カフェ&レストラン
1階に「カフェ・アート」(50席)、「レストラン・サロン」(50席)、2階に「レストラン・ミューズ」(200席)があります。
スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち 概要
会期:2022年4月22日(金)~7月3日(日)
会場:東京都美術館 企画展示室
住所:東京都台東区上野公園8-36
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
開室時間:9:30~17:30(入室は閉室30分前まで)
休室日:月曜日(5月2日(月)は開室)
観覧料:一般 1,900円、大学生・専門学校生 1,300円、65歳以上 1,400円