こんにちは!
今回は、アーサー王が手に入れた最初の剣、カリバーンについてです。
早速見ていきましょう!
岩に刺さった剣カリバーン
アーサーとエクスカリバーの描画 1906年(エクスカリバーとカリバーンが混ざってしまっており、この絵のようにカリバーンのことをエクスカリバーとしている場合もある)
岩に刺さった剣
父王ユーサーが亡くなり、王座を狙う騎士たちによる後継者争いが始まり、国がメチャメチャになりました。
そこで大司教がマーリンのアドバイスに従い、クリスマスイブ(イエスの奇跡にあやかろうと)に騎士たちを教会に集めました。
突然、彼らの目の前に、剣の刺さった巨大な岩が現れました。
岩には、「このカリバーンの剣を抜いたものが次の王だ」と記されていました。
我こそは!と騎士たちは挑戦するも誰も引き抜くことができませんでした。
あっさり抜いてしまう
新年になり、馬上槍試合が開催され、エクター卿(アーサーの育ての親)の長男ケイが出場することになりました。
しかし彼は、宿に剣を忘れてきしまい、アーサーに取ってきてほしいと頼みます。
なんて間の抜けた人物なんでしょう。
アーサーは宿に取りに行くも、鍵が閉まっており入ることができませんでした。
その後、偶然通りかかった教会の前で、岩に刺さった剣を見つけ、あぁ助かったとばかりに剣を引き抜き持っていきます。
…泥棒です。そこにあるからって理由だけで持っていくアーサーもなかなか…。
父からの衝撃の告白
アーサーはこの剣が(あんなに有名なのに)何なのかわかっていませんでしたが、兄のケイは、これを見た瞬間に「カリバーン」だと気付きました。
そもそも岩に「この剣を抜いたものが王だ」と書いてあったのに、アーサーは読んでいなかったのでしょうか。黄金の文字で目立ちそうなのに??
ケイは父親に、「私が国王です、岩から抜いてきました」と剣を見せましたが相手にされず、アーサーが持ってきたと本当のことを言っても、信じてもらえませんでした。
そこで3人で例の岩のところに行き、剣を戻しました。
そしてまずはエクター卿とケイが剣を引っ張りました。
もちろんびくともしません。
しかし、アーサーは、剣をやすやすと抜きとりました。
それを見たエクター卿はアーサーに、自分は実の父親ではなく、預かっていただけで、アーサーは高貴な血筋だ、という衝撃の告白をします。
全然信じてもらえない
アーサーたちは大司教のところへ行き、どうやって剣を抜いたのかを説明しました。
そしてまた騎士たちを集め、全員が剣の引き抜きに挑戦しましたが、結局できたのはアーサーのみでした。
しかし、騎士たちは、アーサーのことを次の王と認めるどころか、「こんな子供が王だって?!?!」と逆ギレし、聖燭節(2月2日)に決めようと延期しました。
しかし、この日もアーサーしか抜けず、復活祭まで待とう、聖霊降臨祭で決めよう、と何度も先延ばしにしました。
サクラを置いて…
これ以上長引くのは困ると、大司教とマーリンは大勢のサクラをアーサーの周りに配置して、アーサーが剣を抜くと「彼こそが王だ〜!反対する者は殺してしまえ〜!」と叫ばせて周りを納得させました…。
そして彼はアーサー王となりました。
そんなカリバーンですが、この後、ある騎士との戦いであっさり折れてしまいます…。
そしてあの有名なエクスカリバーの剣と出会うことになります。