サージェント「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」を超解説!

こんにちは!

今回は、サージェントの《カーネーション、リリー、リリー、ローズ》

早速見ていきましょう!

カーネーション、リリー、リリー、ローズ

ジョン・シンガー・サージェント《カーネーション、リリー、リリー、ローズ》1885-1886年

ロンドン西北にあるブロードウェイ(ウスターシャー州)にある古風な屋敷ファーナム・ハウスで夏を過ごしたサージェントは、そこの庭園を舞台に上の作品を描きました。

昼から夕暮れへと変わる頃に、紙のランタンである提灯を灯す2人の少女が描かれています。

元々長方形のキャンバスでしたが、左側を60㎝切り落としたため、ほぼ正方形の形になっています。

余談ですが、ファーナム・ハウスの所有者で友人の画家フランシス・デーヴィス・ミレーは、あのタイタニック号沈没事件で命を落としています。

モデル

友人のイラストレーターのフレデリック・バーナードとアリス夫妻の娘たちがモデルです。

白い衣装は、この絵のために特別に用意したものでした。

 

11歳のドロシーと、

 

7歳のポリーが描かれています。

元々は、ミレーの5歳の娘、キャサリンが描かれるはずでしたが、髪の毛の色を理由に、ブロンドのドロシーとポリーがモデルとなりました。

 

庭にはピンクのバラが散らばっています。

 

黄色のカーネーションがアクセントになっています。

 

日本のヤマユリが咲いています。

庭が夕暮れ時の紫の光に包まれたその数分間に絵の制作をしたため、完成に時間がかかりました。

その間、枯れたヤマユリやバラは、苗床ごと移植し、別の場所で育てていたものと交換していました。

タイトルの意味

ジョセフ・マジンギのポピュラーソングで、男性トリオによる花の女神フローラの召し物を歌った放牧的な歌『汝、羊飼いよ、告げよ』のワンフレーズ「彼女の頭には花冠、頭に巻いたカーネーション、リリー、リリー、ローズ」からきています。

評判

1887年のロイヤル・アカデミーに出品しましたが、周りからの反応は複雑でした。

なかには批判もありましたが、ロイヤル・アカデミー会長のフレデリック・レイトンは、テート・ギャラリーにこの作品を購入することを勧めました。

サージェントにとって、この作品が初めて公立の美術館から購入された作品となりました。