こんにちは!
今回は、ギリシャ神話に登場する最強神ゼウスを解説します。
早速見ていきましょう!
ゼウス(ユピテル、ジュピター)
ジャン=オーギュスト・ドミニク・アングル《ユピテルとテティス》1811年
ギリシャ名:ゼウス、ローマ名:ユピテル、英語名:ジュピター
アトリビュート(持ち物):雷、鷲、笏
神々の王、万象を司る神です。
最も畏怖される神々の王で、大地と天空を司り、神々と人間を治めています。
浮気性が玉にキズ。
父親に食べられそうになる
父親のティタン神族のクロノスは、子供が生まれると裏切りを恐れ、次々と赤子を飲み込んでいきました。
すでに5人を飲み込んでいましたが、未子ゼウスには運が味方しました。
母親のレアが、大きな岩を産着で包むと、クロノスはゼウスだと勘違いして丸飲みし、ゼウスだけ助かりました。(この方法はレアの母ガイアが考案)
その後、クレタ島のイダ山へ送られたゼウスは、山羊アマルテイアの乳を飲みながら、人知れず育てられました。
ちなみに、氷山に衝突して沈没した豪華客船タイタニックの名前は、この巨人族の神ティタン神族が由来です。
さらにいうと、チタンという金属名もここからきているそう。
無敵の武器、雷をゲット
成長したゼウスは、父クロノスに復讐するために戻ってきました。
薬を飲ませて兄姉とゼウスの代わりの岩を次々と吐き出させ、彼らと共に父親を倒そうとします。
ちなみに岩は、ゼウスがパルナッソス山のふもとに、勝利のしるしとして置いたそう。
クロノスが実の兄弟であるティタン神族と手を結ぶと、ゼウスは3巨人キュクロプス(稲妻、雷、雷鳴)を解放して対抗しました。
キュクロプスはゼウスに感謝して、無敵の武器である雷を授けました。
この武器には3つのレベルがあり、レベル1では相手に警告を与え、レベル2では罰をくだし、レベル3では命を奪います。
こうしてゼウスは無敵の神となりました。
余談ですが、「ゼウスの雷」は、何百年もの間、ののしりの表現として使われてきた表現でした。
一方、古代ローマの詩人ユウェナリスによれば、約束を交わすときには「ユピテルのひげに賭けて!」と誓っていたんだとか。
さらに、繊維質の植物サルオガセは、ユピテルの立派なひげに似ていることから「ユピテルのヒゲ」と呼ばれています。
大地と天空の王
ティタン親族と父クロノスに勝利したゼウスは、世界を3つに分けて兄弟と治めることにしました。
ポセイドンは海を、ハデスは冥界を、ゼウスは大地を。
ゼウスは天空に自分の城を作ろうと考え、そこまで届く山、オリュンポス山を気に入り、鍛冶の神ヘパイストスに宮殿を作らせました。