こんにちは!
今回は、ミケランジェロが愛したイケメン貴族カヴァリエーリを紹介します。
早速見ていきましょう!
トンマーゾ・デ・カヴァリエーリ(1519-1587年)
トンマーゾ・デ・カヴァリエーリは、イタリアのローマの貴族でした。
歳の差35歳
1533年、23歳のときに、58歳のミケランジェロと出会います。
歳の差はなんと35歳!
才色兼備のイケメン貴族
年老いたミケランジェロは、美貌と教養を兼ね備え、優雅で魅力的なカヴァリエーリを美のミューズとして神格化し、手紙や詩を数多く残しています。
服になりたい
ミケランジェロの300の詩のうち約30はカヴァリエーリに捧げたものでした。
なかでも、ミケランジェロがカヴァリエーリが着る衣服になりたいという内容の詩には、思わずにこにこしてしまいました。
巨匠からのプレゼント
ミケランジェロの模写《ガニュメデスの誘拐》1533年頃
さらにミケランジェロは、デッサンを贈ることもありました。
ミケランジェロが描いた上のデッサンは残っておらず、別の人物が描いた模写です。
ミケランジェロ・ブオナローティ《クレオパトラ》1535年頃
ミケランジェロからもらったデッサンを、カヴァリエーリはとても大事にしていました。
同性愛は罪な時代だった
カヴァリエーリも、ミケランジェロ宛に愛の告白のような手紙を残しています。
2人の関係はプラトニックだったとも、肉体関係があったともいわれており、真相は闇の中…。
ちなみに当時のイタリアは、キリストの倫理観によって同性愛はタブー視されていました。
なので、カトリック信者であったミケランジェロは、カヴァリエーリへの想いに対して、罪の意識にさいなまれていました。
さらに、この頃にはミケランジェロは巨匠の地位にいたので、カヴァリエーリに送った手紙や詩などが世間にバレたら大スキャンダルになってしまいます。
当時も一部の人から「疑惑」を持たれていたようで、2人の仲を暴露しようとしている諷刺家がいたようで、ミケランジェロは気が気でない日々を送っていたそう。
結婚と変わらぬ愛
2人が出会って4年後、カヴァリエーリは結婚します。
しかしその後の2人の関係は続いていました。
月日は流れ、ミケランジェロが88歳で亡くなります。
死に立ち会ったカヴァリエーリの腕の中で息を引き取ったといわれています。