こんにちは!
今回は、ディズニーシーにあるお土産物屋さん「フィガロズ・クロージアー」を紹介します。
早速見ていきましょう!
フィガロズ・クロージアー
世界的に有名なオペラ『セビリアの理髪師』の主人公、フィガロにちなんで名づけられた洋品店です。
…そう、フィガロってピノキオに登場するゼペットおじさんが飼っている黒い猫のことじゃないんです!
フィガロやカルメンなどオペラの主人公に扮したミッキー、ミニーたちの楽しいフィギュアもディスプレイされています。
また、店内に飾られているおしゃれなポスターは全て実在するものです。
セビリアの理髪師
ロッシーニ作曲のオペラ『Il Barbiere di Siviglia(セビリアの理髪師)』のストーリーを簡単に紹介すると…
アルマヴィーヴァ伯爵は、ロジーナに恋をしており、自分の地位や資産に関係なく彼女に愛してほしいと身分を偽って彼女に近づきました。
しかし、ロジーナの後見人のバルトロは、遺産目当てでロジーナと結婚したがっており、伯爵の邪魔をします。
そこで伯爵は何でも屋の理髪師フィガロの助けを借りて、無事ロジーナと結婚することができ、物語はハッピーエンドで終わります。
フィガロの結婚
『セビリアの理髪師』の続編である『Le nozze di Figaro(フィガロの結婚)』はモーツァルト作曲のオペラです。
フィガロと伯爵夫人の小間使いスザンナは、婚礼の準備をしていました。
伯爵は自分の妻に飽き、スザンナを狙っており、「初夜権」の復活を企んでいました。
そこでフィガロ、スザンナ、伯爵夫人は、伯爵をこらしめ、改心してもらうため計画をたてます。
計画は成功し、無事フィガロとスザンナは結婚し、伯爵は伯爵夫人にこれまでの行いを謝罪し、ハッピーエンドで終わります。
ラ・ボエーム
プッチーニのオペラ『La Bohème(ラ・ボエーム、ボヘミアンの意)』は、1830年代のパリを舞台に、貧乏暮らしのボヘミアン男子4人の青春物語が描かれています。
ストーリーは…
芸術家の卵の4人の男子が屋根裏部屋で暮らしていました。
そのうちの1人、詩人のロドルフォはお針子のミミと恋に落ちますが、ミミは病に侵されており、彼女を助けられるだけのお金がなかった彼は、嘘をついて別れを告げます。
しかしその後、ミミの病が良くなることはなく、瀕死のミミと再会したロドルフォは、愛を確かめ合い、ミミはこの世を去りました。
アドルフ・ホーヘンシュタイン作のポスター
奪われた手桶
マルチェロ・ドゥボヴィッチ作のポスター
アレッサンドロ・タッソーニによって書かれた『La secchia rapita(奪われた手桶)』は、14世紀の史実に基づいて、井戸の手桶をめぐるボローニャとモデナの争いを描いた擬英雄詩体(ありがちな英雄話の風刺パロディ)の叙事詩です。
ファルスタッフ
ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ『Falstaff(ファルスタッフ)』のポスターです。
原作はシェイクスピアの喜劇『ウィンザーの陽気な女房たち』です。
ストーリーは…
太った紳士ファルスタッフは、2人の女性に同じ文章のラブレターを送ったことが当人たちにばれてしまいます。
彼女たちはファルスタッフ の無礼さに怒り、「復讐計画」をたて、彼の誘いに乗るフリをし、彼を騙そうとします。
まんまと引っかかったファルスタッフが「全てこの世は冗談」と歌い物語の幕を閉じます。
蝶々夫人
レオポルド・メトリコヴィッツ作のポスター
プッチーニ作曲のオペラ『Madama Butterfly(蝶々夫人)』は、明治時代の長崎が舞台になっていることもあり、日本で最も有名な作品のひとつです。
ストーリーは…
芸者の蝶々さんは、アメリカ海軍兵ピンカートンと結婚し、幸せな時を過ごしますが、長くは続きませんでした…。
ピンカートンはアメリカに帰ってしまい、アメリカで別の女性と結婚してしまいます。
「子供だけ引き取りたい」と彼に言われ、子の将来を思って引き渡すことに同意し、自ら命を絶ちます。
アイーダ
ヴェルディ作曲のオペラ『Aida(アイーダ)』です。
ちなみにアメフロの壁にもアイーダの絵があります。
ストーリーは…
エジプト軍の指揮官ラダメスは、敵国の王女だということを隠している奴隷のアイーダに恋をしていました。
アイーダへの思いを敵に利用され、彼は祖国を裏切ってしまい、その罪で生き埋めにされることになりました。
アイーダも彼と一緒に死ぬことを選び、2人は天国での永遠の愛を誓い、天へ旅立っていきました。
トスカ
プッチーニ作曲のオペラ『Tosca(トスカ)』は、1800年6月のローマが舞台の悲しい愛の物語です。
ストーリーは…
画家カヴァラドッシは、友人であり、脱獄してきた政治犯アンジェロッティの逃亡の手助けをしました。
そのことが警視総監スカルピアにバレ、捕まり死刑を言い渡されました。
カヴァラドッシの恋人トスカがスカルビアを殺し、彼を助けようとしましたが、結局処刑されてしまい、絶望したトスカも身を投げて物語は終わります…。
イル・トロヴァトーレ
ヴェルディ作曲のオペラ『Il Trovatore(イル・トロヴァトーレ、吟遊詩人の意)』です。
ストーリーは…
放浪の騎士で遊吟詩人のマンリーコとルーナ伯爵は、王妃の女官レオノーラに恋をしていましたが、彼女はマンリーコのことが好きでした。
伯爵はマンリーコが恋敵であり戦闘における敵でもあることを知り、激昂し、彼を捕らえて処刑し、マンリーコのためにレオノーラも死を選びます。
しかし彼を処刑した後に、マンリーコの正体は自分が探し続けていた「実の弟」だったことが判明し、絶望の中で物語は終わりを迎えます。(マンリーコの母アズチェーナは、伯爵家のせいで母親が火あぶりの刑になり、復讐のため伯爵家の息子をさらっていてそれがマンリーコだった)
オペラって何でこう…報われない話が多いんでしょうね、ミュージカルはハッピーエンドが多いのに…。
イタリアとアメリカ、国民性の違いなんでしょうかね…。
三人の王の愛
イタリアの作曲家イタロ・モンテメッツィのオペラ『L’amore dei tre re(三人の王の愛)』は、10世紀のイタリアが舞台です。
3王というのは、アルトゥーラ国を北方から来て征服し善政を布いた現在の王アルキバルド、彼の息子マンフレード、アルトゥーラ国の前王アヴィートのことです。
ストーリーは…
盲目のアルキバルド王は、息子マンフレードの妻フィオーラが浮気をしているのではないかと怪しんでいました。
政略結婚を強いられたフィオーラには、元々愛する人がいました。それが前王アヴィートです。
2人の関係がアルキバルド王にバレ、カッとなった王がフィオーラの首を締めて殺してしまいます。
王は彼女の相手を見つけるために、彼女の唇に猛毒を塗りました。
何も知らないアヴィートが遺体安置所にやってきて彼女の唇に口づけをし、苦しみ始めたところでマンフレードが現れるも、アヴィートにとどめを刺すことはできず、自分も彼女に口づけをし、死を選びました。
悶絶する息子を前にアルキバルド王は、取り返しのつかないことをしてしまったと絶望の声をあげ物語は終わります。
その他
衣装や舞台デザインの詳細が書き込まれたものなども飾られていました。
絵の目の前にスーベニアメダルの機械があったのでよく見えませんでしたが、この絵はオペラを見に来た客の絵でしょうか。
オペラの主役を演じたのであろうレジェンドたちの肖像が飾られていました。
ディズニー公式のディスニーシー解説本です!(タイトルは絵本ですが、小さい子が読むような絵本ではありません)
タワテラのハイタワー三世の記事やペグおばさんの悲しい恋物語、秘密組織S.E.A.についてなどなど…。
ディズニーシーのBGS(バックグラウンドストーリー)やマップの細かすぎる説明などが載っていてかなり面白いのでおすすめです。