こんにちは!
今回は、デイズニーシーのフィートレス内にあるエクスプロラーズ・ホールに飾られている偉人を紹介します。
早速見ていきましょう!
エクスプロラーズ・ホール
謎の組織 S.E.A.
S.E.A.の創立者12人の肖像画と、16世紀までの偉大な冒険の様子が描かれた壁画があります。
「S.E.A.」は、「Society of Explorers and Adventures」の頭文字から取っており、意味は「探検家と冒険家の団体」です。
「S.E.A.」はディズニーシーの「SEA」とかけて付けられています。
この団体には、名前の通り世界中の探検家や冒険家たちで構成されており、彼らが各々の旅路での新たな発見、知識、芸術を世界中へ広めるために活動しています。
そしてディズニーシーにあるフォートレス(要塞)を拠点に活動していました。
全員実在した人物ですが、「S.E.A.」というグループはディズニー側の架空の設定です。(生きていた時代がそもそも違うので12人が現実で揃うことはまずありえません)
上の写真は、S.E.A.の紋章です。
基本的には、各肖像画の下にある絵は、その人物の人生のハイライトが描かれています(一部例外あり)。
マゼラン
《フェルディナンド・マゼラン》1550-1625年
マゼランは、1522年に史上初の世界周航を達成した人物です。
ディズニーシーのレストラン「マゼランズ」は、彼に敬意を表して名付けられています。
上の壁画に「パタゴニア」とありますが、この土地をパタゴニアと名付けたのはマゼランで、ここに住む人が大きかったことから「巨人国」と呼ばれていたこともあり、ビックサイズで描かれています。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
レオナルド・ダ・ヴィンチ《自画像》1517-1518年頃
レオナルド・ダ・ヴィンチは、芸術家として有名なだけではなく…
鏡文字、音楽、建築、料理、数学、幾何学、生理学、組織学、解剖学、美術解剖学、人体解剖学、動物解剖学、植物解剖学、博物学、動物学、植物学、鉱物学、天文学、気象学、地質学、地理学、物理学、化学、光学、力学、工学、飛行力学、飛行機の安定、航空力学、航空工学、自動車工学、材料工学、土木工学、軍事工学、潜水服などなど…
…様々な分野に顕著な業績と手稿を残した、まさしく万能の天才です。
ドレーク
マークス・ヘラート(子)《フランシス・ドレーク》1590年以降
ドレークは、イングランド人として初めて世界一周を達成した人物です。
ガレオン船「ゴールデン・ハインド」にドレークは座乗していました。
ドレークはスペインの艦船に対して海賊行為を繰り返していたことから、英国女王エリザベスは、彼の帰還後に、彼を形式的に処罰する儀式を行い、他方ではナイトの称号を授けました。
イブン・バットゥータ
レオン・ベネット《ジュール・ヴェルヌの小説『世界大探検物語』の挿絵》1878年
イブン・バットゥータは、モロッコ生まれのイスラムの大旅行家です。
詳細な旅行記を残し、マルコ・ポーロと並び称されています。
トレミー
アンドレ・テヴェ《「Vrais portraits et vies des hommes illustrés」に描かれたプトレマイオスの想像画》1584年
トレミー(クラウディオス・プトレマイオス)は、数学、天文学、占星学、音楽学、光学、地理学、地図製作学など幅広い分野にわたる業績を残した古代ローマの学者です。
トレミーは、それまで伝わっていた星座を、現在私たちが使っているものとほとんど同じ48星座に整理し、約1500年もの長い間使われてきました。(現在は増えて88星座です)
余談ですが、イソップのアロマキャンドルに彼の名が付いてます。
「プレトミー」は、深みのあるウッディな香りがします。
ラファエロ・サンティ《アテナイの学堂(アテネの学堂)》1509-1510年
古代ギリシャの偉人を描いたラファエロの代表作の中にもトレミーが登場しています。
手前の黄色い服、地球儀を持っているのがトレミーです。
ピュテアス
マルセイユにあるオーギュスト・オッティン作ピュテアス像
ピュテアスは、マッシリア (現マルセイユ) 生まれのギリシアの地理・天文学者です。
北極星が北極からずれていることや、潮汐に月が影響することなどを発見しました。
コロンブス
セバスティアーノ・デル・ピオンボ《クリストファー・コロンブスとされる男の肖像》1519年
コロンブスは、大航海時代においてキリスト教世界の白人としては最初にアメリカ海域へ到達したとされていた冒険家・航海者です。
なぜ過去形なのかというと、コロンブスは「アメリカを発見した」わけではないとその後の調査でわかっているからです。(つまりそれより前にアメリカに到着している人がいた)
さらに、コロンブスは、「新大陸」を発見したどころか、上陸時にインディアンを虐殺しまくり、インディアンたちは3分の1まで減ってしまいました…。
現在アメリカでは、10月12日は「コロンブス・デー」という記念祝日ですが、白人による侵略開始の日だとして、毎年この記念日には「記念祭を無くせ!」というデモが行われています。
ディズニーシーのマクダックス・デパートメントストアの前にコロンブス像がありますが、アメリカではこの像が憎悪の対象にもなっており、度々襲撃されています。(アメリカ国内に何体もある)
第1回航海でコロンブス一行がサン・サルバドール島に上陸し、十字架を立て、先住民と接する様子が描かれています。
ヴァスコ・ダ・ガマ
アントニオ・マヌエル・ダ・フォンセカ《ヴァスコ・ダ・ガマ》1838年
ヴァスコ・ダ・ガマは、ポルトガルの航海者、探検家で、インドへの航路をヨーロッパ人として初めて「発見」した人物です。
イベリア半島から大西洋上に大きな半円を描きギニア湾を迂回するように喜望峰を目指しました。
ティコ
エドゥアルド・エンダー《ティコ・ブラーエ》
ティコは、デンマークの貴族、天文学者・占星術師・錬金術師・作家です。
彼はなによりもデータを大切にし、「現代天文学にかなう精神を持った人」と評されており、当時としては極めて正確かつ包括的な天体観測を実施したことで知られています。
レイフ
レイフ・エリクソンの絵柄の米国の記念切手 1968年
レイフは、アイスランド生まれのノルマン人のヴァイキングです。
ヨーロッパ大陸から海を渡ってアメリカ大陸に史上初めて到達したとサガ(物語の意。ファンタジー作品などで「サーガ」とタイトルに付くことがありますよね、「トワイライト・サーガ」のように。)によって伝えられている。
ヴァイキングたちの生き様を描いた時代漫画『ヴィンランド・サガ』にも、レイフが登場していますね。
マルコ・ポーロ
マルコ・ポーロの肖像とされる絵
マルコ・ポーロは、ヴェネツィア共和国の商人であり、ヨーロッパへ中央アジアや中国を紹介した『東方見聞録』を口述した冒険家です。
エンリケ航海王子
《サン・ヴィセンテの祭壇画》の一部
エンリケ航海王子は、ポルトガル王国の王子であり、自らは航海しませんでしたが、探検事業家、パトロンとして航海者たちを援助するとともに指導し、それまで未知の領域だったアフリカ西岸を踏破させるなどしたことで、大航海時代の幕を開いた人物です。
ヌーノ・ゴンサルヴェス?《サン・ヴィセンテの祭壇画》1883年
《サン・ヴィセンテの祭壇画「エンリケ航海王子のパネル」》
このパネルの中央右にエンリケ航海王子がいます。
なのですが、どうも最近ではこの人物は兄で、エンリケ王子は祭壇画右から2番目のパネルの前で両手を合わせてひざまずいている人物だという説が有力なんだとか。
ポルトガルのサグレスにおける天文台や航海学校の開設、アフリカ南端周回のインド航路を開拓するための探検船の送り出しなどが描かれています。
ディズニー公式のディスニーシー解説本です!(タイトルは絵本ですが、小さい子が読むような絵本ではありません)
タワテラのハイタワー三世の記事やペグおばさんの悲しい恋物語、秘密組織S.E.A.についてなどなど…。
ディズニーシーのBGS(バックグラウンドストーリー)やマップの細かすぎる説明などが載っていてかなり面白いのでおすすめです。