こんにちは!
青森県にある三内丸山遺跡に行ってきました。
目次
三内丸山遺跡

面白かった〜!ぜひおすすめです!
チケットの価格と入手方法
一般 500円、大学生 250円、高校生以下無料です。
青森県立美術館の当日有効のチケット半券提示で一般100円引き、大学生50円引きです。
※特別展の観覧料は別途
詳しくはこちら
行き方
新青森駅または青森駅から出ている三内丸山遺跡行きのバスで行くのがおすすめ。
バスの本数がかなり少ないので、帰りは三内丸山遺跡の前にいるタクシーで駅まで行くのが早くて楽でいいです。かなり空いている平日に行きましたが、タクシーは2台いました。
私は帰り新青森駅までタクシーを使いましたが、1300円くらい10分もかからないくらいで着きました。
ロッカー
入り口チケット売り場近くに無料コインロッカーがあります。
音声ガイド
音声ガイドはありませんが、定時ガイドがあります。
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写真撮影
写真撮影OKです。
混雑
平日のお昼頃に行きましたがとても空いていました。
所要時間
私が行く前に調べたところ大体1時間くらいのようでしたが、私たちは2時間くらい滞在しました。
ミニ土偶作りなど体験コーナーへ行く場合は、+1〜2時間くらいかかるかと思います。
三内丸山遺跡とは
青森市西部の台地上に広がる 特別史跡・三内丸山遺跡 は、縄文前期〜中期(約5,900〜4,200年前)の大集落跡です。
1992年の発掘開始以来、竪穴住居・大型掘立柱建物・盛土・墓域などが次々と出土し、縄文社会の生活・信仰・交易を総合的に示す遺跡として評価されました。
- 1997年 史跡指定 → 2000年 特別史跡 → 2003年 出土品1,958点が重要文化財
- 2021年 「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界文化遺産入り
三内丸山遺跡 みどころ

やってきました、三内丸山遺跡!青森県立美術館の近くにあるので歩いて移動してきました。

三内丸山遺跡のキャラクター「さんまる」と記念撮影ができるコーナー。さんまる可愛い。

巨大土器もかわいい。

チケットを購入後、ワープホールでタイムスリップしている感のある場所を通り、遺跡に入っていきます!

本当に縄文時代にタイムスリップしたかのような錯覚に陥る。

こちらはピクニック広場です。何もありません。

縄文のムラを再現したエリアです。

まず目を引くのは、直径・深さともに約2メートルの柱穴が6本並ぶ大型掘立柱建物。上の写真は復元したものです。
すごい!これ教科書で見たことある気がする!

焦げたクリ材の柱がそのまま残っていることから、高床式の倉庫、あるいは祭祀施設だったと推定されます。

住居域の周囲には、生活ゴミや焼け土が何度も捨て重なってできた盛土が小山状に盛り上がっています。
ここからは土偶やヒスイの大珠などの祭祀遺物も多数出土しており、「ゴミ捨て場」と「まつりの場」という二面性がうかがえます。
集落北側の谷の湿地層では、水分と泥に守られて木製品や漆器、動物骨・魚鱗、植物種子などが驚くほど良好に残っていたそう。これにより縄文人の食生活や工芸技術を細部まで復元できるんだとか。

居住域の中心には炉を備えた竪穴住居跡が並び、なかには全長32メートルもの大型住居も確認されました。
普通の家屋か、あるいは集会・共同作業の場だった可能性があるそう。

中に入ることもできます。


ちなみにこういった建物の近くは信じられないくらいたくさんの虫が飛んでいました。しかも結構大型。ハエなのかな…?

なので虫が苦手な方は近づいたり中に入るのがほぼ不可能かと思います…。

時期によるかもしれませんが、私が行った日はすごかったです。

縄文時代の人はこんな虫だらけのなか生活していたの…?!?!

中はこんな感じ。

天井。
建物によって多少違いはありますが、ほぼ同じ感じでした。それより虫が怖すぎる。

これとは別に、柱を地面に直接埋めた掘立柱建物が集落中央や盛土の脇に密集しており、倉庫や作業小屋など用途別の機能区分が推測できます。



虫が飛び交う中、必死に近づいて撮った中の写真。
集落計画の軸となったのが幅約12メートル、全長420メートル以上に及ぶ道路跡です。
海へ向かって延びるこの道の両側には大人の土坑墓が2列に並び、厳格な区画設計を物語ります。
墓制自体も特徴的で、大人は楕円形の土坑に葬られた一方、1歳前後の子どもは土器棺に納められ住居近くに埋葬されました。
年齢や身分による葬送の違いがはっきり読み取れます。

さらに、集落外縁には入り口が狭く底が広いフラスコ形の貯蔵穴が群を成し、食料を蓄えた痕跡を残しています。
また火山灰層を掘り下げた粘土採掘坑も見つかり、土器用の原料を確保していたことがわかります。
こうした遺構の組み合わせは、三内丸山が高度に計画された定住ムラであり、生活・祭祀・生産・流通が複合的に営まれていたことを物語っています。
さんまるミュージアム(常設展示室)

遺跡を見た後は、屋内の常設展示を見ていきます。
この日はかなり空いていました。人けのない空間に↑のような人形がいっぱい置いてあって若干怖かったです。笑























常設展示室を出た後、縄文ビッグウォールという約6mの高さの壁に5,120個もの縄文土器のかけらを埋め込んでいるエリアに来ました。


フォトスポット?

壁まで土器。かわいいね。
縄文ライフを読み解く 5 つの視点
食
主食はクリ・クルミなどの堅果類。マメ・イモ類も栽培。
小動物(ムササビ、ノウサギ)や海の幸(タイ・ブリ・サメ、フグまで)を多様に利用。
ニワトコなどで果実酒を醸造した痕跡も確認。
交流・交易
ヒスイ(新潟糸魚川)、黒曜石(北海道〜長野)、琥珀(岩手久慈)など、600 km 以上離れた産地から搬入。
舟運主体の広域ネットワークが5000年前頃に活発化。
環境マネジメント
当時は平均気温が現在より 2〜3℃高く、海が内陸へ。
ブナ林を伐採してクリ林を計画的に残し、集落内は草地化=“人為的な森づくり”。
集落構造
約42 ha(東京ドーム9個分)に住居・墓・貯蔵・祭祀・ゴミ捨て場を機能分区。
海・川・森が近接する食料バランスの取れた立地。
技術・工芸
日本最古級の赤漆塗り木皿や顔料が出土。高い漆精製技術を裏づけ。
網代編みの小袋「縄文ポシェット」は完全形で唯一の発見。
なぜ三内丸山は重要か
- スケール:国内最大級の縄文中期集落を完存状態で確認。
- 多様な保存状態:湿地保全により木製・漆器・植物遺存体まで総合的に出土。
- 社会像の可視化:計画道路・墓域・大型建物から、共同体の意思決定や祭祀・交易ネットワークを具体的に復元できる。
これらの要素が重なり、三内丸山遺跡は「縄文人のくらしを体験できる窓」として世界文化遺産に登録されました。
体験工房

体験工房でミニ土偶や、縄文ポシェット、勾玉のペンダントなどを作ることができます。
時間がない!という人は、持ち帰り用のキットも売っているので、家で作ることも可能です。
体験工房自体が体育館並みの広さがあったので、多分いつ行ってもすぐ体験できるかと思います。

しかも値段もかなり安いです↑
作るのに結構時間がかかるのでそれだけは注意が必要です。

わたしは時間がなかったので、持ち帰り用キットを購入しました。詳細は↓↓
ショップ

ミュージアムショップでは、ミニ土偶やミニ土器手作りキットや、Tシャツ、トートバッグ、ミニ土偶やマグカップなどが売っていました。

今回は、ミニ土偶390円とミニチュア土器550円の手作りキットを購入しました。

作っていきます!土偶キットにはヘラと棒、土器キットには縄と爪楊枝入りです。

完成〜!2つの土偶キット合わせて7個作ることができました。
立体ミャクミャク以外の上の4体と、写真には撮っていない2体の合わせて6体を私一人で4時間くらいかけて作りました。楽しすぎて時間が溶ける。
一応作品を紹介すると、立体ミャクミャク、土偶ミャクミャク(にっこり)、三内丸山遺跡で見つけた一番お気に入りのキュートな土偶、犬形埴輪、あおもり犬です。




こちらはミニ土器です。所要時間は30分くらい。2人でそれぞれ作りました。
シュージアムショップとは別で「あおもり北彩館 三内丸山店」というお土産物屋さんもあります。
りんごジュースやりんご系のお菓子、土偶クッキーや土偶モチーフのグッズなどが売っていました。
カフェ&レストラン

縄文食材の料理が楽しめる「れすとらん五千年の星」があります。ラストオーダーが15:00と早いので注意。

土偶クッキー付きのそふと栗夢(クリーム)650円とリンゴジュース450円です。
モンブランのようなソフトクリーム、斬新でおいしかったです。得にこの土偶クッキーが可愛すぎるし良すぎる。
青森は本当にどこでリンゴジュースを飲んでもおいしい。こちらもおすすめです!
三内丸山遺跡 概要
住所:〒038-0031 青森県青森市三内字丸山305
時間:AM9:00~PM5:00(入場は閉館の30分前まで)※GW中と6/1~9/30はPM6:00まで開館
休館日:毎月第4月曜日(祝日の場合は翌日)、12月30日~1月1日、所内整理日