ロンドン・ナショナル・ギャラリー展の感想と完全ガイド

こんにちは!

上野の国立西洋美術館で開催中の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」に行ってきました。

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」

全61点、全て初来日の作品です!

チケットの価格と入手方法

「日時指定入場券」:これからチケットを購入する方

日時指定入場券(税込)
一般 1,700
大学生 1,100
高校生 700

基本的には、事前に日時指定チケットを購入する必要があります。

詳しくはこちら

検温

実施していません。

館内の入り口で必ず消毒液で手を除菌する感じでした。

ロッカー

普段なら入り口入って右のロッカーに預ける人が多いかと思いますが、今回は注意!

私が行ったときは、整理券を持っている人の入り口が別だったので、そこから入ると自動的に、展示室の前(下の階)のロッカーを使用することになります。

1階のロッカーに入れたい人は、整理券を持って入場口に並ぶ前に預けておきましょう。

音声ガイド

古川雄大さんの音声ガイドを借りることができます。

600円です。

写真撮影

展示室手前にフォトスポットが凝縮していました。

ひまわりに囲まれて写真を撮ることができるエリアがありましたが、暗い…。

混雑

初日から4日間は、既にチケットを持っている人のみ、整理券方式でしたが、

平日の9:30前に並んで、もらえたのは11:45〜の整理券でした。

館内は人数を区切って入場させているので、混んではいますが、ものすごく混んでいるわけではありません。

1枚の絵の前に3〜5人くらいいる感じの混みです。

ゴッホの絵などは10人以上の人だかりですが、それでもいつもより、人が少ないです。

最初はそこまで人がいる感じがありませんでしたが、2周目まわったときは、1周目よりなんか人がたくさんいました。

タイミングなのか、時間帯で入れる人数が変わっているのかもしれません。

椅子

展示室に休憩できる椅子があるのですが、今はその半数が座れません。

隣り合わせに人が座れないようになっています。ソーシャルディスタンス!

なので、足が疲れる前に、空いている椅子を見つけたら座りましょう!

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 構成

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展の全作品目録はこちら

I イタリア・ルネサンス絵画の収集

スターウォーズみたいなウッチェロの絵

パオロ・ウッチェロ 《聖ゲオルギウスと竜》 1470年頃

ドラゴン退治の物語が描かれていますが、これがけっこうシュールで面白いんです。

例えば、なんで王女はドラゴンに紐つけているんでしょうか?散歩?(違う)

詳細はこちら↓

超インパクトのあるクリヴェッリの絵

カルロ・クリヴェッリ 《聖エミディウスを伴う受胎告知》 1486年

クリヴェッリの作品って数が少ないので、これを逃したら、この絵どころか、もう二度と日本でクリヴェッリの作品なんて見れないかもしれません!

この絵も超巨大で2メートル以上あります!

とってもよかったです!!私はこちらのバージョンの図録買いました!!!

この絵の詳細はこちら↓

カラフルなボッティチェッリ

サンドロ・ボッティチェッリ 《聖ゼノビウス伝より初期の四場面》 1500年頃

フィレンツェの守護聖人ゼノピウスの生涯を描いた4枚の連作の1番最初の場面です。

物語は左から右に流れていきます。

左で、ゼノピウスは、親に決められた結婚を拒否

中央で、洗礼を受け、キリスト教の道へ

右で、フィレンツェ司教に任命されているシーンが描かれています。

ボッティチェリってどんな画家だったかはこちら↓

メディチ家のお坊ちゃんが遊び友達だった画家ボッティチェリ

2020.05.20

II オランダ絵画の黄金時代

自画像ラブなレンブラント

レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 《34歳の自画像》 1640年

これ、実物見るまで、そこまで興味なかったのですが、ものすごくよかったです!

絵が上手すぎて、人物が浮かび上がってきます!

レンブラントここにいるじゃん!!って!!!

鼻とか本当に触れそうって思うくらい。すごかったです。さすが巨匠。

レンブラントほど、自画像を描いた画家いないんじゃないかってくらい、描いています。

現代の私たちが見ても気が付きませんが、実はレンブラントの着ている服は、100年以上前の、裕福な人が着ていた服を描いています。

1640年代の服装ではありません。コスプレです。

III ヴァン・ダイクとイギリス肖像画

肖像画といえばヴァン・ダイク

アンソニー・ヴァン・ダイク 《レディ・エリザベス・シンベビーとアンドーヴァー子爵夫人ドロシー》 1635年頃

ヴァン・ダイクといえば肖像画!

肖像画が人気な画家の共通点は、絶妙に美化して描くのが上手いところです。

この絵では、貴族の姉妹が描かれています。

黄色いドレスを着ているのが、妹のエリザベスです。

このサフラン色は昔の花嫁衣装の色なので、彼女の結婚(婚約)祝いの絵ですね。

IV グランド・ツアー

ディズニーシーのカナレット

カナレット 《ヴェネツィア:大運河のレガッタ》 1735年頃

18世紀のヴェネツィアのレガッタ・レースというボートレースが描かれた作品です。

現在もこのイベントはあります。

ディズニーシーのレストラン「カナレット」の店内にも、カナレットの複製画が多数展示されています↓

V スペイン絵画の発見

007にも出てきたゴヤの絵

フランシスコ・デ・ゴヤ 《ウェリントン公爵》 1812-14年

イギリスの将校ウェリントン公爵の肖像画です。

スペインの危機を救った英雄です。

この絵、ロンドン・ナショナル・ギャラリーで一般公開した19日後に盗難にあった作品でもあります。

そして絵画紛失中に公開された、映画『007  ドクター・ノオ』で、敵のドクター・ノオがこの絵を盗んだという設定で登場しています。

こういう遊び心面白いですよね〜

その後無事見つかって、こうやって日本で見ることが出来ています。

ちなみに、ゴッホとゴヤは誕生日が同じです!!!3月30日!!!

ゴヤのこわ〜い絵はこちら↓

キングオブ画家ベラスケス

ディエゴ・ベラスケス 《マルタとマリアの家のキリスト》 1618年頃

こちらに目を向けているのが、姉マルタ、

奥でキリストの話を聞いているのが、妹のマリアです。

忙しく働く姉マルタは、キリストに対して「マリアが働くように言ってください!」と言ったところ、

「マリアが正しい(神の話を聞く方が正しい)」と言われてしまうという話です。

ベラスケスについてはこちら↓

VI 風景画とピクチャレスク

風景画を描きたかったゲインズバラ

トマス・ゲインズバラ 《水飲み場》 1777年以前

ゲインズバラは肖像画家として有名ですが、本人は「風景」を描きたかったそう。

ゲインズバラの描く風景画は、現実の場所ではなく、理想の風景を描いています。

肖像画は、お金のためいやいやながら描いていていたので、本当は、こういう風景画だけを描きたかったんだろうな〜

ゲインズバラについての解説はこちら↓

印象派の前に印象派を越えた画家ターナー

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 《ポリュフェモスを嘲るオデュッセウス》 1829年

これ、ゴッホのひまわりより感動しました…!

とにかく実物を見てください。

実物の色彩の良さは、画像では100000分の1くらいしか伝わらないので…

さすが印象派の先駆けであり、すでに印象派を越えてしまったと言われる画家なだけあります。

VII イギリスにおけるフランス近代美術受容

かわいい女の子が大好きなルノワール

ピエール=オーギュスト・ルノワール《劇場にて(初めてのお出かけ)》 1876-77年

ルノワールは、この絵のタイトルをつけなかったので、初めてのお出かけかは怪しいところです。

下の階の男性が女性を見ているようにも見えますね〜

劇場は、ショーを見るだけでなく、出会いの場でもありました。

ルノワールの描いたかわいい女の子の絵は、こちらからたくさん見れます!

睡蓮が大好きなモネ

クロード・モネ《睡蓮の池》 1899年

モネは睡蓮の絵を250枚以上描いています!

こちらから、その他の睡蓮の絵をまとめて見ることができます↓

ゴッホのひまわり

フィンセント・ファン・ゴッホ《ひまわり》 1888年

すごく素敵でした!

黄色が明るすぎて、絵がもはや発光していました。(笑)

ゴッホにしては、クセがないので、これは具合の良い時に描いた絵なのかなぁなんて思いながら見ていました。(ゴッホは精神状態と比例して、絵が歪みます)

ゴッホのひまわりって、7枚以上あるんです!

全て見たい方はこちら↓

まとめ

全部で61点しかないので、作品数としては少ないですが、近年まれに見る質の高い絵のオンパレードで、見応えは本当にありました!

ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、その絵が描かれた当時の額をなるべく付けるようにしているそう。

これはとても珍しいことで、現在は他の美術館でも、その流れが来ているそう。

額も要チェックです!

ミュージアムショップ

入場制限しています。

平日でしたが10分程度並びました。

ここでも入る前に手を消毒してから入場です。

普通の図録だけでなく、ミニ図録があるの、良いですよね〜!かわいい〜

とはいいつつ、クリヴェッリ版の図録買いました!

個人的にはいろんな絵が入っているマスキングテープと、額縁に絵が入っている風のブックマーカー、気に入りました。

ネットでもこちらから購入できます。

カフェ&レストラン

「CAFE すいれん」があります。

ガラス張りで、晴れでも雨でも綺麗な景色が楽しめます。

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 概要

会期:2020年6月18日(木)~10月18日(日)

  • ※6月18日(木)~6月21日(日)は、前売券(販売終了)および無料観覧券をお持ちの方と無料観覧対象の方のみがご入場いただけます。

開館時間:9:30~17:30
毎週金・土曜日:9:30~21:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし、7月13日(月)、7月27日(月)、8月10日(月・祝)、9月21日(月・祝)は開館)、9月23日(水)

主催:国立西洋美術館、ロンドン・ナショナル・ギャラリー、読売新聞社、日本テレビ放送網

特別協賛:キヤノン、大和証券グループ

協賛:花王、損保ジャパン、大日本印刷、トヨタ自動車、三井物産

協力:大塚国際美術館、日本航空、ブリティッシュ・カウンシル、西洋美術振興財団