人類の不幸の元凶を表した絵?「エヴァ・プリマ・パンドラ」を超解説!

こんにちは!

今回は、《エヴァ・プリマ・パンドラ》を解説します。

早速見ていきましょう!

エヴァ・プリマ・パンドラ

ジャン・クーザン(父)《エヴァ・プリマ・パンドラ》1550年

人類の不幸の元凶

 

「エヴァ・プリマ・パンドラ(エヴァの前にパンドラありき)」とあるように、『旧約聖書』のエヴァとギリシャ神話のパンドラを重ねて描いていることがわかります。

2人は共に、人類に災いをもたらした人類最初の女性です。

エヴァ

 

禁断の果実であるリンゴと、

 

腕にはエヴァをそそのかした悪の象徴のが巻きついています。

 

死の象徴ドクロは、エヴァが原罪を犯したことを表しています。

これらは、エヴァが禁断の果実を食べたことによって、人間が死ぬ運命になったことを暗示しています。

パンドラ

 

「パンドラの箱」のあのパンドラです。

パンドラは、神から火を奪った人類への罰として地上に送られた、人類最初の女性です。

最強神ゼウスから「決して開けるな」と言われ、持たされたを、好奇心から開け、災いを世界にまき散らしました。

ギリシャの詩人ホメロスによると、赤い善の壺白い悪の壺があったのだそう。

背景は男女の対比

 

前7世紀頃ギリシャでは、母権制から父権制へ移行し、パンドラのような女性は、諸悪の根源という男性優位の神話が作られるようになり、女性蔑視が始まりました。

この考え方はその後も引き継がれ、男性理性と文明・都市女性肉と自然として対比されるようになりました。

この作品でも、彼女が横たわる洞窟は、女性の子宮、つまり自然を表し、背景の都市男性文明・都市を表しています。

ポーズ

 

ベンヴェヌート・チェッリーニ《フォンテーヌブローのニンフ》1542-1543年

この彫刻のポーズを流用したと考えられています。

また、強く引き伸ばされた裸体は、イタリアのマニエリスムの影響が見られ、イタリアの影響を受けたフランス初の裸婦の絵です。