ルドンの幻想的すぎるドムシー城食堂装飾壁画を一挙大紹介!

こんにちは!

今回は、ルドンの装飾壁画を紹介します。

早速見ていきましょう!

ドムシー城食堂装飾画

ドムシー城食堂装飾壁画は、パトロンのロベール・ド・ドムシー男爵が、フランス・ブルゴーニュ地方にある自分の城の大食堂を飾るため、ルドンに注文した壁画です。

1901年、ドムシー城に設置されました。

ルドンは当初、空間を18分割して描くことを考えました。

現在では、16点の装飾画が残されています。

その内の1枚が、三菱一号館美術館所蔵の《グラン・ブーケ》です。

他の15点の装飾画は、オルセー美術館に所蔵されています。

オディロン・ルドン《黄色い背景の樹》1901年

オディロン・ルドン《黄色いフリーズ》1901年

オディロン・ルドン《黄色い背景の樹》1901年

《グラン・ブーケ》以外の15点は、暖色ベースで、草花などのモチーフを、デトランプ(膠テンペラ)と呼ばれる技法で幻想的に表現しました。

オディロン・ルドン《黄色い花咲く枝》1901年

オディロン・ルドン《花のフリーズ、ピンクのデイジー》1901年

オディロン・ルドン《グラン・ブーケ(大きな花束)》1901年

オディロン・ルドン《花と果実のフリーズ》1901年

ルドンは《グラン・ブーケ》のことを、手紙で「巨大なパステル」と他とは別扱いで記述していました。

縦2メートル、横1メートル以上あり、花瓶と溢れんばかりの花々を、青を基調として描いており、他の作品とは雰囲気が全く違います。

オディロン・ルドン《デイジー》1901年

オディロン・ルドン《人物》1901年

オディロン・ルドン《黄色い花》1901年

オディロン・ルドン《デイジーとナナカマドの実》1901年

大食堂の空間の形状に合わせるため、大きさは様々で、同じサイズの作品は1つとしてありません。

実際の配置だと、隣り合った作品の樹木が繋がっていたりと、食堂全体で、幻想的な空間を演出しています。

オディロン・ルドン《花の装飾パネル》1901年

オディロン・ルドン《小さな灰色のパネルI》1901年

オディロン・ルドン《灰色のフリーズ》1901年

オディロン・ルドン《小さな灰色のパネルII》1901年

黄色っぽくて灰色っぽい色合いから、日本の屏風っぽさも感じられます。