私が今までに読んだ美術の本の中で、最高に最強に面白かった本だけを紹介しています。(2021/02/23更新!)
面白いアート系の本を探している人の参考になればと思います。
読んだ本全てを5段階評価でまとめています↓
初心者向けのめちゃくちゃわかりやすい本はこちら↓
絵本バージョンはこちら↓
★★★★★:超オススメ!
軽く100冊は美術系の本読んでいますが、この本が一番好きです!
良かった!強くおすすめします!星1億!!
さらにいうと、この本は美術について…というよりも、「観察力を磨いて分析力を身につけよう!」っていう内容の本です。
自分が普段、いかに周りを見ているつもりで、見ていないのか思い知らされます。(笑)
読んで損はないので、ぜひ手に取ってみてください!
すごく読みやすくて面白いのでおすすめです!
「うまさ」「スタイル」「ワールド」「アイデア」「一本勝負」というユニークなくくりで画家を紹介しています。
スーラの点描を、ラインストーンでデコる人たちに例えているのが、個人的にはツボでした。(笑)
どこからか出てきた誰も興味を持たないような絵が、実は非常に価値のある名画だった…!
そんな絵のことを「スリーパー」と呼びます。
経年劣化や、上から別の絵や色を塗られてしまったり、切り取られたりして、「これは特に価値のないよくわからない絵です」となっていたものを、
画商たちが名探偵ばりに推理して「いや、これはあの有名画家の作品だ」と謎を解明していきます。
スゴ腕画商のドキュメンタリーみたいな作品で、美術業界の裏側が覗けちゃいます!
めっっっちゃ笑いました。
マンガなのでさらっと読めちゃいます。
読み物として普通に面白いので、絵について興味はあるけど、本読むのはダルいなぁ〜みたいな人にオススメです。
画家のクセを強調&創作して描いているので、実際の人物像とはまた違うのですが、
「どんな画家がいるのかわからない」「印象派って好きだけどどれも同じに見える」みたいな人が読むと、自分の推しを見つけられるかもしれません。(笑)
鑑賞のためのキリスト教美術事典 (リトルキュレーターシリーズ)
「宗教画って何描いてあるのかわかんな〜い」の99%を解決してくれる本です。
キリスト教ではたくさんの聖人がいるのですが、キリスト教でない人からしたら、誰が誰なのかよくわかりませんよね。
その見分け方や、よく描かれるシーンについて絵やイラスト多めで解説が載っています。
マリアのウィンク―聖書の名シーン集 (ハートアートシリーズ)
聖書の名シーンがとってもわかりやすく載っている本です。
西洋絵画には聖書のシーンがこれでもか!というくらい登場するので、どんな内容なのか知っておくと何かと便利です。
こちらは神話の名シーンをわかりやすく解説した1冊です。
映画やゲーム、マンガなどの元ネタが神話だったりするので、知っていると絵画鑑賞以外でも役に立つかと思います。
巨匠に学ぶ配色の基本―名画はなぜ名画なのか? (リトルキュレーターシリーズ)
「もし名画のこの部分の色が違ったら、どう見えるのか」というのを、本当に色を変えて見比べてみた!という本です。
若干誘導っぽいところはあるのですが(笑)、確かに色を変えた方より、巨匠が描いた絵の方が良く見えてきます。
天使のひきだし―美術館に住む天使たち (ハートアートシリーズ)
絵画に描かれている天使って、いろんな種類があることを知っていますか?
この本では、とてもわかりやすく、天使について解説しています。天使図鑑です。
なぜか私が持っている本とは表紙が違いました。
絵画に描かれた悪魔についてこれほどわかりやすく、詳しく解説している本って無いんじゃないでしょうか。
題名がややこしいのですが、この本は、絵の中に描かれた「画中画」を解説した本です。
「この絵の中の壁に、この絵が掛かっているのはこんな意味があったんだ〜」というのがわかって面白いです。
視覚デザイン研究所の本は、どれを読んでも本当にわかりやすくてオススメです。
難しい言葉が一切使われていないので、初心者向けのとてもわかりやすい本です。
Paint by Sticker Masterpieces: Re-Create 12 Iconic Artworks One Sticker at a Time!
これ、とってもオススメなので、是非購入してください!(笑)
何かというと、シール版のぬりえみたいなもので、シールを貼って名画を完成させるのですが、1つの作品を完成させるにもとにかく時間がかかって、最高の暇つぶしになります。
詳細はこちらでも紹介しています↓
Sticker Mosaics: Fine-Art Masterpieces (Kaleidoscope)
こちらも上の本と同じくシール貼りモザイク職人になれる楽しい本です。
こちらの方が難易度低め。(とはいえ1つの作品に1時間以上はかかります)
詳細はこちら↓
名画を通してイギリス王室の歴史がざーっとわかります!
ヘンリー8世、チャールズ1世、ジョージ3世…などなど誰が誰?ヘンリー1世っているの?なんなの?今のイギリス王室とは?みたいな、
なんにもわからない人でも、読み終わると「なるほど〜」って思えるくらいわかりやすいです。
この本、面白いですよ〜!笑
とってもとっても読みやすいので、その点でもオススメなのですが、本当に面白くて笑っちゃいます。
「これは著者の想像です!」と言い切ってからのその解釈が面白いです。
なので信憑性という点では微妙なのですが、そういう見方もあるなって思えて楽しい。
まぁ、真面目に美術を勉強したい人がこのタイトルの本を手に取るとは思えませんが(笑)
このシリーズ、とっても読みやすくてわかりやすくて、これらの美術館に行く予定がある人は、事前に読むと現地でかなり楽しめると思います。
その美術館の代表作と鑑賞ポイント、どんな画家なのかなどが簡潔にまとまっています。
世界中の主要な美術館、全部書籍化してほしいナ〜
唯一の欠点としては、全部のシリーズで誤植があったような…校閲頑張って欲しい。(笑)
マンガでわかるオルセー美術館の見かた: 西洋絵画がもっと愉しくなる!
マンガでわかるロンドン・ナショナル・ギャラリーの見かた: 西洋絵画がもっと愉しくなる!
これ本当に良かった!泣いた!泣くとは思わなかった!
ジュリー・マネが誰なのかというと、ベルト・モリゾとマネの弟の娘です。
ジュリーの日記を翻訳したものなのですが、その日記が本当に良い…。
両親の死によって孤児になったジュリーを、ルノワールやあの気難し屋のドガが可愛がるその様子を垣間見ることができます。
ひねくれ者のドガの好感度が爆上がりしました。なんていいおじさんなの…(笑)
当時の雰囲気が伝わってくるとても良い本です。
印象派好きの人は是非!
西洋絵画だけに特化した大辞典です。400ページあります。
年表形式になっていて、この絵はこの時代というのが一目でわかります。
大まかな流れがよくわかり、内容も充実していてとても良かったです。
ただ、しょうがないのですが、この絵入ってないの〜?え?あの画家は??と思ったりも…。(ベラスケス《ラスメニーナス》の絵や、ミュシャの記載なしなど)
個人的にマグリットが大好きなのですが、日本語で読める関連書籍って意外と少ないんですよね〜
この本が一番詳しくてわかりやすくて、マグリット好きの方にはとてもおすすめです。
レンピッカも大好きなのですが、上のマグリットと同じように、本が少ないんですよね…
この本の何が良いって、レンピッカの実の娘キゼットがこの本に関わっているところです。
レンピッカがどんな人物で、どんな無茶振りをして、どんな風に絵を描いていたのかを知ることができて、とっても面白かったです。
肖像神話―迷宮の画家タマラ・ド・レンピッカ (PARCO VIEW 10)
巨大な画集です。
それだけでものすごく価値があるのに、さらにこの本はレンピッカが生きていたときに制作された本なので、本人にインタビューしたときの話などが載っていてとても面白かったです。
113点の作品が収録されていますが、代表作の《緑の服の女》がモノクロなことだけが残念でした。
画像が横なのが気になる…。
モネの睡蓮大好きな人は絶対にオススメ、持ってなかったら今すぐ買って欲しいのがこの本です!
モネの「睡蓮」とそれに関連する作品、全308点がこの1冊に収録されています!
もうこれだけで買う価値あります。
ただ、大型本ではないので大画面で絵を見れるわけではなく、さらに言うと解説のない睡蓮については小さく絵が載っているだけなので、画集という感じではありません。
個人的に、「モネの睡蓮全部載ってる本ないのかな〜」ってずっと探していたので、この本に出会えてよかったです。
解説も面白いですよ〜!
表紙を見てもわかるように、ピカソの陶芸作品って見てるとニコニコしちゃう楽しさがあります。
そんな陶芸作品に絞って紹介しているのがこの本です。本当に可愛い。ふくろうとか。
ピカソは陶芸だけでも3000点以上制作していて、その中の201点が収録されています。もっと見たい〜!
ゴッホの手紙読んでみたいな〜と思い、一番新しく出ていた(2020年10月)この本を読んでみたら、とってもよかったので強く推したい…!
ゴッホの手紙は903通が現存しており、その中の265通がこの2冊に収録されています。
読みにくいかな…?とそわそわしつつも、読んでみたら和訳が素晴らしいのか、ゴッホの言い回しがわかりやすいのか、とっても読みやすかったです。あとゴッホの例え話が深い…。
1巻やっと読み終わったところですが、ここまではゴッホは意外にも普通な感じで、最初から最後まで狂人っていうのは、後世のイメージ戦略なのでは…なんて思ったりも。
★★★★☆:安定の面白さ
西洋絵画に興味あるけど、まず最初の1冊、何読んだらいいかわからないナ〜という人にまずおすすめしたい本です。
ざっくりといろんなことが知れます!
西洋美術史、キリスト教やギリシャ神話の登場人物、時代背景、作品の鑑賞ポイント、どんな画家?など、簡潔にまとまっています。
赤い帽子に赤い服、白くて長い髭と、トナカイ、たくさんのプレゼントを持った人物の絵をみたら「サンタクロース」だとわかりますよね?
西洋絵画でも同じように、こういう格好をしている人は誰、この動物や果物と一緒に描かれたらこの人、のような約束事があります。
これを知っていると、初見でも「この絵に描かれているのは〇〇だなぁ」とわかるようになります。
それを簡単に解説しているのがこの本です。
怖い絵 (角川文庫)
西洋絵画に興味あるような無いような…
興味あるけど、本読むほどではないんだよな〜という人に強くオススメするのが、中野京子さんの『怖い絵』シリーズです!
何冊かあるのですが、どこから読んでも大丈夫です!
絵画の楽しみ方を教えてくれる、本当に面白い本です。
「怖い絵」というタイトルですが、別にホラーではありません。
例えば、この表紙の絵はラ・トゥールの《いかさま師》という絵なのですが、女性の目つき気になりません?
気になりますよね〜この視線が何を意図しているのかわかると、この絵が怖く思えてくるんです!
気になる方は是非読んでみてください!
『怖い絵』第2弾ですが、こちらより、下の新しいバージョンがオススメです。
若干こちらの方が解説途中の絵や写真が多いですが、内容は同じです。
「怖い絵 2」に加筆訂正し、新たに2作を書き加えたバージョンです!
表紙の絵、怖い絵展の目玉《レディ・ジェーン・グレイの処刑》の悲しくて怖いストーリーなど、様々な怖い絵について読み解いていきます。
相変わらず面白くて大好きなシリーズです!
表紙の、見るからに強そうな皇女ソフィアと弟の姉弟喧嘩とか、すごいですよ。
この絵のソフィアは幽閉されているのですが、一つだけある窓の外には、絞首刑の死体をぶら下げられていたり…
表紙の絵《オフィーリア》、とても綺麗な絵なのですが、とっても悲しい絵なんです。
また、ゲイジー というシリアルキラーの怖すぎるピエロの絵なんかも必見です!
中野京子さん作なのでとても読みやすいです。
運命の瞬間を描いた作品が紹介されています。
表紙はルノワールの《シャルパンティエ夫人とその子どもたち》という絵ですが、なんとびっくり真ん中の子は男の子です。
上の本と内容は同じです。
中野京子さんの本は、その絵が描かれた時代背景や、小ネタを混ぜて絵の説明を簡潔にしてくれるので、飽きないし、本当に面白いです!
個人的には、モローの非常にごちゃごちゃした絵を「大金持ちのゴミ屋敷」と表現しているのが面白かったです。
これ以上描くところ無さそうなくらい細かくぎっしりの絵に対して、「(絵を描く時間が)あと2ヶ月ほしかった」とモローが言っていたというエピーソードが最高でした。何を描くの。
「絶筆」で人間を読む 画家は最後に何を描いたか (NHK出版新書)
その画家が、どんな絵を描いて生きて、最後に何を描いたのか…15人の画家の「絶筆」の謎に迫るという内容です。
絶筆が最高傑作という画家は聞いたことがありませんが、最後に描いたのがどんな絵だったのか、確かに気になる〜!ということで、とても面白かったです。
26作品の名画に描かれた人間の欲望を読み解いていく本です。
時代背景や画家の意図などが、とっても簡潔に書いてあるので、さらっと読めちゃいます。
どうしてそのモデルは、こんな風に絵に描かれたのか、それを追っていく本です。
18のストーリーが簡潔にまとまっているので、読みやすいし、面白いです。
表紙に描かれている女性は、画家と一種の共犯関係にありました。それが何なのかは是非読んでみてください!
「怖い絵展」で公開されていた絵を解説した本です。
モッサという画家が描いた「ロリコンチックな少女×殺戮」な絵は、昔の画家なのに今っぽくてビックリすること間違いなしです。
世界のどこかで本当にあった(かも?)世にも奇妙な21の物語を楽しむことができます。
ハーメルンの笛吹き男の話って、作り話だと思っていたのですが、本当に子供が約130人集団失踪していたっていうのにはびっくり。
なぜこれほどの数の子供が急に消えたのかいまだに謎なんだとか…。
こういう切り口の本って面白いですよね〜!
画家の恋や愛から生まれた26の名作を、多数の絵と、簡潔な解説で紹介しています。
額縁についての本なので、マニアックですがとっても面白かったです。
ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、世界の美術館でも珍しく、「元々付いていた額縁をなるべく使う」スタイルの美術館です。
そんなロンドン・ナショナル・ギャラリーの学芸員さんの本なので、出てくる絵はそこの美術館の絵のみです。
ただ、内容がとってもあっさりしていて30分くらいで読めてしまうので、もっと分厚い本を作ってほしいです。
情報量が少ないのが残念。
イラストも多く、解説もわかりやすくて、なによりおしゃれ。センス!
西洋美術史の大まかな流れがわかる1冊です。
情報量がすごい!
ブリューゲルの絵って、知識なしで見ても絵自体が面白いのですが、何が描かれているのかわかるともっと面白いです。
この本では、代表作《ネーデルラントの諺》の諺を全て解説してあったりと、分厚い本ではないのに、内容がとにかく充実しています。
ART GALLERY テーマで見る世界の名画 1 ヴィーナス 豊饒なる愛と美の女神 (ART GALLERYテーマで見る世界の名画)
大型本の画集です。
絵画に描かれたヴィーナスだけを集めた1冊です。
写真がキレイで、絵によっては細かな解説が付いています。
同じヴィーナスを描いているのに、画家によって表現の仕方が全然違うので、見比べるのも楽しかったです。
ART GALLERY テーマで見る世界の名画 2 肖像画 姿とこころ (ART GALLERYテーマで見る世界の名画)
肖像画バージョンです。
ジョジョの荒木先生のコラムも読めます。
荒木先生が一番好きな画家は誰なのか、気になる方は是非チェックしてみてください。(笑)
ART GALLERY テーマで見る世界の名画 3 風景画 自然との対話と共感 (ART GALLERYテーマで見る世界の名画)
風景画バージョンです。
原田マハさんのコラムも読めます。
ART GALLERY テーマで見る世界の名画 4 宗教画 聖なるものへの祈り (ART GALLERYテーマで見る世界の名画)
宗教画バージョンです。
この本の最後に載っていたスルバランの《聖女エリゼベト》がどう見ても白雪姫のコスプレをしている人にしか見えないので、是非、確認してみてください。(笑)
ART GALLERY テーマで見る世界の名画 5 ヌード かぐわしき夢
ヌード画バージョンです。
この巻の解説は中野京子さんが書いているので、(他の巻の小難しくて頭に入ってこない説明とは違って)とてもわかりやすいのはもちろん、読んでて面白かったです。
ART GALLERY テーマで見る世界の名画 6 静物画 静かな物への愛着 (ART GALLERYテーマで見る世界の名画)
静物画バージョンです。
静物画には付き物の虫…!
私が大の虫嫌いということもあり、結構厳しかったなぁ…と思うくらいにはリアルなので覚悟してページをめくってください。(笑)
ART GALLERY テーマで見る世界の名画 7 風俗画 日常へのまなざし (ART GALLERYテーマで見る世界の名画)
風俗画バージョンです。
日常生活の様々な場面を描いた作品が集まっているので、見応えがあって楽しかったです。
ART GALLERY テーマで見る世界の名画 8 歴史画 人間のものがたり (ART GALLERYテーマで見る世界の名画)
歴史画バージョンです。
印象派が登場するまで、西洋絵画に描かれているジャンルによって格付けされていました。
その最高位が「歴史画」です。
なぜ歴史画が最高位なのかは、是非読んで見て確かめてみてください。
巨匠に学ぶ構図の基本―名画はなぜ名画なのか? (リトルキュレーターシリーズ)
このシリーズはどの本も読みやすくてとってもオススメです。
ただ、この本は「構図」と言いつつ、構図以外の内容も多く(色を変えてみたら〜等)、構図について詳しく知りたい人向けではありません。
表紙が可愛くてジャケ買いした1冊です。
中も雑誌みたいな感じでとてもオシャレで、パラパラ見ているだけでも楽しいです。
その美術館にカフェやロッカーなどがあるのかも書いてあるので便利。
ミュージアムショップでどんなものが売っているのかや、周辺のカフェ情報なども載っています。
文字を読みたく無いけど、美術史の流れが知りたいという人向けの、かなり大雑把にまとまった本です。
視覚に訴えかけてくる系の本で、美術の本の中でも斬新だなって思いました。
このモチーフが絵の中に描かれていたら、こんな意味があるよ、というのがまとまっています。
とてもわかりやすいのでオススメです。
なぜ日本では印象派が人気なのか、印象派の何がそんなにすごいのかを読み解いていく本です。
マネ、モネ、ルノワール、ドガ 、モリゾ、カサットを取り上げています。
読みやすいのでオススメです!
この本のコンセプト面白いな〜って思ったのは、有名な画家が、有名な画家の絵をどう見たのか、まさしく「巨匠に教わる絵画の見かた」が書いてあるところです。
なので、画家についての説明はそこまで詳しくありません。
でも、その画家の絵を、他の画家がどう解釈してどう評価したのかを知ることができて、面白かったです。
巨匠の技法(油彩)を再現して、こう描くんだよ〜っと教えてくれる本です。
美大や絵画教室に通っている人からしたら、素人向けすぎるのかもしれませんが、素人的には本当に良かったです。
《モナ・リザ》で使われているスフマートという技法、「スフマート」という言葉はよく聞くけど、どう描くのかなんて全く知らなかったので、「へぇ〜」って思いました。(笑)
ゴッホ―はたしてゴッホは感情のまま筆を動かしたのか (巨匠の手シリーズ)
これも上の2冊と似たような感じで、ゴッホの絵を模写することによって、ゴッホがどうやって絵を描いていたのかを考察していくという本です。
もちろんこの本が解説している通りにゴッホが描いていたかというと、よくわかりませんが(笑)、個人的には面白いなぁって思いました。
名画の読解力 教養のある人は西洋美術のどこを楽しんでいるのか!?
西洋美術の歴史の流れがとてもわかりやすくまとまっていて読みやすく、理解しやすかったです。
「うわぁ〜きれい!」っていう鑑賞でもいいけど、知識あった方が楽しくない?
じゃあその知識って何なの?っていうのを簡単にまとめたのがこの本です。
「いい絵には法則性がある」という前提のもと書かれている本なので、誘導っぽさが結構あります。
賛否評論はあるとは思いますが、「ひとつの見方」として知るという意味では興味深い内容で面白かったです。
ただ、この本の内容を自分で他の絵に応用できるかというと、複雑すぎて…(笑)
教養としてのお金とアート 誰でもわかる「新たな価値のつくり方」
この手の本って、読んだ時間が無駄だったなぁ…って思うことが多いのですが(笑)、この本は数学者とダ・ヴィンチの交流や、寺田倉庫は免税で美術品などの海外取引に使われていることなど「へぇ〜」って思うことが多く、面白かったです。
メディアで取り上げられていたりレビューも良いのでちょっと期待しすぎた感。
題名の通り、13歳が読むのであれば、とっても良い本だと思います。
「図工は好きだったのに、美術になったらなんか苦手になった」という人はこの本を読むことで、アートの楽しみ方がわかるようになるかも。
この本の内容は、私が1番好きな本として最初に紹介した『観察力を磨く 名画読解』に近い内容で、簡単にいうと「もっと観察しよ?」という話です。
ただ、「花職人」とルネサンスの画家を下に見る感じには「えっ…」って思ったり、やっぱり宗教画や寓意画など「知識」がないとそんなに楽しめない絵もたくさんあるので、まぁ、ひとつの「ものの見方」を知るという意味では読む価値がある人にはあります。(笑)
これ良い本なのにタイトルに語弊ありすぎて笑う。
タイトル見て「アートセラピーの本?珍しいなぁ」と思ったら、全く違いました。違うんかい。
ゴッホとゴーギャン、ミケランジェロとパトロンだった教皇、モネやカサットと画商の関係性などを「プライマリーソース(日記や自伝などの情報源)」を引用して紹介している面白い本です。
ただし、本の中でよく引用されていたヴァザーリーの著述は、半分本当で半分嘘として有名なので、さも本当のことのように書くのはどうなんだろ…とは思いました。
これ、日本語への翻訳が死ぬほど下手すぎて、翻訳者ってこの程度でも翻訳者になれるの?ってくらいひどいのですが(笑)、画集としてはとてもおすすめできる1冊です。
というのも、他の本では見かけないような絵が多数掲載されていて、画集としてかなり楽しめます。(でもサイズが小さいので少し物足りなさもあったり…)
576ページあります!まさしく図鑑!
こういう分厚い大型の本って、小難しい感じで読みにくいものも多いのですが、これは比較的わかりやすくて読み物として面白かったです。
さらに、西洋だけでなく日本やアフリカなど他の地域の美術についても解説が載っています。(珍しい)
ただしその分、他の大型本と比べてアーティストや作品の紹介数が少ないようにも感じました。
小学生くらいの子向けの本ですが、大人が読んでも楽しい1冊です。
だまし絵や錯覚の技法は、絵画の中でも様々な形で登場するので、知っていると鑑賞の幅が広がります。
大型本です。
画家66人の作品(代表作とは限らない)を細かく紹介している本で、私はこういう仕様の本が好きなので面白かったのですが、翻訳あるあるでちょっと堅苦しいというか人によって読みにくいなと感じるかもしれません。
写真家ソール・ライターの写真集です。
サイズがもっと大きければ星5でした。
レトロな色味と斬新な構図がとってもおしゃれです。
その他…
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